shin-1さんの日記

投稿者: | 2005年10月10日

○木を切るべきか切らざるべきか

 人間牧場には、かつてみかんを栽培していた名残の防風垣の一部である杉の木が数本残っています。その木は明らかに防風垣だったと思わせるように、一本の根元でありながら途中から数本に枝分かれしています。多分途中で剪定して日当たりと防風垣の両得を望んだのでしょうが、残念ながらその後の手入れも行き届かず、枝分かれしたまま成長したものと思われます。

 眼下に広がる豊田漁港の眺望は残念ながらこの杉の木に隠されていますが、ある人はこの杉垣を切った方が眺望が開けるから良いといいます。またある人は木は絶対切らないようにしないと、気は育つのに時間がかかるともいいます。どちらを信じてよいのか迷いますが、気はいつでも切れると後者の意見を尊重しています。間違いでしょうかねえ。

 木は正直いってない方が見晴らしは良いです。でも冬の季節風のことを思えば残しておきたいのです。何故この地に母が杉を植えたか考えればやはりみかんを風から守ることだったと思うのです。また双海町は地すべり地帯でもあるので木や草は土砂の崩壊や流出も防ぎます。

 今年のように草の勢いが強いと、いっそのこと草枯らし(除草剤)でもと思うものですが、除草剤は草を枯らすと同時にミミズなどの動物や微生物に影響があるといいますし、目先の楽より環境を守ることを考えなければなりません。

 百年の木を育てる気概でこれからも少しずつ木を植えてゆこうと思っています。

 何年か前、レクリェーション全国大会のネイチャー部会が双海町で催されたとき(私たちが主催)、樹木に聴診器を当てて樹内を流れる水の音を聞いて驚いたことがあります。ものいわぬ樹木の中を流れる水の音の不思議なささやきを聞いて感動したものでした。

 みかんの木を風から守るため、人間に痛めつけられながらも必死に生きてきた杉の木を、今度は私が守ってやりたいと思っています。

 

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