人間牧場

〇水の都西条
 西条公民館へ講演に出かける前日、西条中央公民館の工藤さんから、「もしよろしかったら講演後お食事でもご一緒にいかがですか?」と誘いの電話がありました。予定表を見ると4時ころから県庁で講演の打ち合わせがあるものの、それまで自由なので、お言葉に甘えることにしました。

 工藤さんも友人の国田さんも講演会に見えられ、ご一緒に私の話を聞いていただいた後、近くの海鮮市場に出かけ、自慢の海鮮丼をご馳走になりました。海鮮市場らしい大盛に盛りつけた多種な魚刺身も新鮮で、あれこれ世間話をしながら楽しく過ごしました。

 西条は水の都と言われるほど、市の中央を流れる加茂川の伏流水があちこちに自噴していますが、何と海の中にまで真水が自噴しているらしいのです。海鮮市場のすぐ近くにその場所があるので、食事後工藤さんの案内で歩いて見学をさせてもらいました。

 港に突き出た石張りの突堤の先端に弘法大師が杖でつついて水が出始めたという伝説の残る弘法水は、加茂川の河口ながら海の中だのに真水がコンコンと湧き出ていました。素晴らしい水の恵みです。手を浸し少し飲んでみましたが冷たくて美味しい水でした。霊験にあやかりたくてお賽銭箱に15円(十分(10円)ご縁(5円)があるように)投げ入れました。

「あら不思議 海に突き出た 突堤に 真水の自噴 する場所有りて」
「その昔 弘法大師 杖つつく 水が噴き出す そんな伝説」
「飲んでみた 冷たく美味しい 真水です 元気出る水 そんな気持ちに」
「15円 賽銭箱に 投げ入れて 無病息災 手合わせ祈る」

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