〇秋の到来
放射冷却現象もあって、朝晩の冷え込みが強く、手元のパソコンに表示された今朝の気温は8度で、「えっ」と目を疑いました。早朝ウォーキングで出会う人たちのあいさつは「おはよう」より先に、「今朝は寒いですね」の言葉でした。
この頃になると北向きのわが町のあちこちには、自生している黄色いツワブキの花がそこここに咲き始め、少しずつ進む秋の深まりに彩りを添えて、秋の到来を存分に感じさせてくれるのです。双海町に吹く風は冬北西、春先は南西、夏南ですが、秋の季節風はこちらでは「くだり」と呼ぶ北東の少し冷たさを感じる風です。昨日もかなり強い「くだり」の風が吹きました。
昔からこの地方では、「くだりの風と夫婦喧嘩は宵に凪ぐ」と言われていて、昼過ぎまで強く吹いていた北東の風も、夕方には何事もなかったように収まるのです。そう言えば夫婦喧嘩も何度かしましたが、一日の終わりころには収まったような気もしています。
今年も庭のあちこちに植えている南天に沢山の実がつき色づき始めました。「難を転じる」縁起の良い木として植えていますが、まだ野山に沢山の食べ物があるこの時期は、野鳥は南天やクロガネモチの実を食べに来ませんが、年末頃にはこれらの実は野鳥の餌食に遭ってしまうので、今が見頃のようです。
「北東の くだりと言う風 吹き始め 秋は次第に 深まりつつあり」
「くだり風 夫婦喧嘩と 同じよう 宵には凪ぐと 上手い表現」
「自制した ツワブキの花 咲き始め 秋を感じつ 清楚を愛でる」
「南天の 梢に赤い 実がついて 間もなく野鳥 餌の運命」