人間牧場

◯風の便り

昨日の夕方、近頃毎夕やっている家族とのビデオ電話で、私の留守中免許証更新通知と新型コロナワクチン接種の申込用紙が届いたと妻が教えてくれました。免許証は2日間の後期高齢者講習が義務付けられているので、昨年妻の講習の折どこの教習所も満杯だったこともあり、早速妻に頼んで近場の教習所へ予約を入れてもらうことにしました。

ワクチン接種も優先的な後期高齢者なので、近くの病院へ予約を入れてもらうよう頼みました。自分では若いつもりでまだまだと思って見ても、社会のシステムは完全に私を高齢者と見ているようで、それも仕方のないことと諦めていますが、新型コロナの優先接種を巡っては、予約電話が殺到しパニックになったというニュースを聞きながら、複雑な気持ちになりました。

日本人の平均寿命は男女とも80歳を超え世界一となっていますが、健康寿命と平均寿命との間には約10年の開きがあって、介護もしくは要介護の必要な高齢者が沢山いるのです。貧しい時代を生き抜いてきた高齢者ゆえ、冷静な行動を忘れ、まるでアリが群がるように我先に接種を求める姿は、何とも見苦しい感じがしています。むしろ老い先短い高齢者より、未来のはるかに長い若い人たちに道を譲るべきではないか、そんな気がする昨今です。

「高齢者 否が応でも レッテルを 貼りたがられて 肩身が狭い」

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