人間牧場

〇双海町子ども教室ジュニアリーダー研修会

 一泊二日の日程で、国立大洲青少年交流の家で開かれている双海町子ども教室の第一日目の昨日、私は講義をしに出かけました。直前になってインフルエンザが流行し3~4人ほどは参加できませんでしたが、それでも間もなく中学生になる小学生や、中学生、高校生、大学生も加わって、賑やかな顔ぶれとなりました。「リーダスキルについて」というテーマで午後3時30分から、1時間ほどの講義でしたが、20人ほどの参加者はみんなメモを取りながら熱心に私の話を聞いてくれました。

 私はかつて若い頃青年団活動で、①仲間、②ふるさと、③主張、④感動、⑤夢、⑥学びとい6つの道具を手に入れました。以来、場と機会を捉えてこの6つの道具を磨いてきたお陰で、これまでとても充実した人生を送れてきたし、これからもこの6つの道具があれば迷うことなく、豊かな心で人生が送れるはずだと自負しています。子ども教室の活動に参加すると、知らず知らずのうちにこれらの道具を手に入れることができるのですから、こんなためになることはないのです。

 「求めよ、さらば与えられる」という言葉がありますが、私たちはこの6つの道具を求めたり、与えてもらうだけで終ってはなりません。つまりそれらを次の人に伝えなければならないのです。それはしんどいことかも知れませんが、それが恩返しなのです。ジュニアリーダーとなって習ったことを教えると、播いた種が新しい芽を吹くのです。始める活動、続ける活動、高める活動、止める活動を通して次の人を育てる作業をしたからこそ、今の活動があるのです。

 昨日は宇津さんはじめ参加した全員のジュニアリーダーに感想と意見、決意を述べてもらいましたが、みんなそれぞれしっかりとした主張をしてくれました。明日から始まる来年度も楽しみです。そんな予感のする研修会でしたが、私はスケジュールが立て込んでいて、講義を終えると後ろ髪引かれる思いで帰路に着きました。昨年まで担当だった赤石さんも仕事が終って駆けつけ夜のプログラムから参加したようで、嬉しい出来事でした。

  「リーダーの スキルテーマに 1時間 思いを込めて 子どもに話す」

  「嬉しいな 子ども教室 修了の 子どもそれぞれ リーダなりて」

  「今の子は 意見しっかり 持っている これから先が 楽しみですね」

  「明日から 新年始まる 新たなる 目標持って 活動したい」

 

 

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人間牧場

〇防虫ネットでチョウチョ撃退

 日々の夜明けが段々早くなり、気温が上昇して桜の花も咲き始め、いよいよ春本番です。小鳥の声も心なしか弾んで聞こえ、畑ではモンシロチョウが飛び始めました。先日「チョウチョは害虫かも?」とブログに書き込んだら、沢山の人から同感のメールやコメントが寄せられました。中には「チョウチョは害虫ではなくチョウチョの産み付ける卵やサナギ・青虫が害虫」とかなり詳しい分析指摘まであり、納得しました。

 確かにチョウチョは別にキャベツの葉っぱを食べる訳でもなく、何も悪いことはしないのです。しかしチョウチョがキャベツやブロッコリーの葉っぱに産みつける卵は、気温の上昇とともにサナギや青虫になり、葉っぱを食べてしまうのです。そのため毎年この時期になると朝晩畑に出て、保護色と思われる青虫を見つけて捕まえ、殺してしまうのです。折角生まれた命なのにと多少心が痛む優しい心の反面、無残にも食べられたキャベツやブロッコリーを見ると、憎さも百倍といったところです。

DSCN2989 わが家の家庭菜園で採れる野菜は、販売目的ではないため、見た目の美しさを競うものではなく安心安全が第一なので、基本的には農薬を使わない有機栽培を心がけていますが、ゆえにこの時期は忙しくも頭の痛い青虫取りに明け暮れるのです。そんなことを解消する手立てとして、今年から秘密兵器を取り入れました。植えたキャベツを畝毎防虫ネットで覆うという作戦です。

 針金ヒゴでトンネルを作り、その上にスッポリ防虫ネットを被せてチョウチョが卵を産みつけるのを阻止するのです。冬の間にホームセンターで購入していた針金ヒゴと防虫ネットを使い、昨日初DSCN2988めてネット張りをしてみました。要領が分らず見よう見真似で悪戦苦闘しましたが、何とか様になったようです。風に吹き飛ばされないよう針金ヒゴで抑えて一件落着です。思ったより上手くできたつもりですが、さて思い通りの成果が出るかどうか、ワクワクドキドキしています。

  「ヒラヒラと 飛び交うチョウは 害虫か? ブログに書けば 同調反応」

  「飛ぶチョウチョ 害虫でなし その卵 サナギ青虫 害虫らしい」

  「世の中は 暇な人いる 色々と 撒き餌食いつき デジタル議論」

  「さあこれで 虫も殺さぬ いい男 なったと自分 自分を誉める」 

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人間牧場

〇地域おこし協力隊員の送別会(その2)

 3年前の桜の咲く頃、二人の地域おこし協力隊員が私の町に赴任して来ました。ひとりは笑顔の素敵な川口さんという若い女性でした。この女性はズボンはモンペ、靴は二股地下足袋といった、若い女性にしては「エッ?」と思わせるような少し変わった出で立ちをしていて、たちまち田舎ゆえその風貌が噂になりました。噂する人たちも同じモンペと地下足袋といったルックなのに、人のことが話題になるのも田舎らしいところです。第一都会に住みながら若い女性が見ず知らずの田舎を目指すこと自体、よくよく考えてみれば変わり者で、相当の覚悟がなければ親や周りの人も反対するはずですが、川口さんはあえて火中の栗を拾いにやって来たのです。本人にしてみればこの3年間は葛藤の連続だったことでしょうが、傍目では沈着冷静に振舞い、よもくれ団子などを作ったりしながら様々な仕事をこなし、あっという間に3年間を終えました。3年間の任期が終ると地域おこし協力隊員は否応なしに「定住」か「起業」か「転職」を迫られますが、川口さんは縁あって隣の町へ引っ越すそうです。

DSCN2984 もう一人は本多さんというイケメンのお兄さんです。本多さんはマスコミ関係の仕事をしていたころ、双海町で行なわれたトライアスロンに参加して、この町の原風景が気に入り、地域おこし協力隊員になった人です。奥さんと2人の双子子どもの一家4人でこの町にやって来て、移住促進をテーマにこの3年間活動してくれましたが、風前の灯だった翠小学校の児童数を今時珍しい16人から来年度26人に引き上げるなど、その成果は数字となって現れています。2人の子どもがわが家の孫と同じということや、奥さんが母の会の役員を若嫁と一緒にやったこともあって、度々わが家を訪れ家族ぐるみの交流をしていますが、何といっても最大の功績は来咲(きに)ちゃんと花音(かおん)ちゃんの2人の子どもを翠小学校へ来年入学させてくれることです。本多さんは久保の農家の一軒家を借りて「定住」しながら、とりあえず来年度はトライアスロンの事務局に勤めることが決ったようです。

送別会の進行をする冨田さん
送別会の進行をする冨田さん

 昨日はお二人を囲んで送別会が持たれました。最後に高岡さんと高村さんの2人が代表してささやかな花束を渡すと、川口さんは感極まって涙を流していました。人はその場所に立ち止まることはできません。何かを探し何かをしなかれば生きては行けないのです。それでもみんな3年間で培った人間関係にある種の恩を感じながら、とりあえずこの町に思いを寄せて生きてくれることは、何よりも嬉しいことです。前年同じように同じ場所で送別会を持った冨田さんは、日喰の一軒家を借りて家族3人で「定住」を決意して、厳しくも楽しい慎ましやかな暮らしをしながら、軽トラ市などの仕事も続けてやってくれています。昨日は2人に替わって来年度から双海町を担当する渡辺さんという新しい地域おこし協力隊員の歓迎会でもありました。細々ながらクモの糸が繋がり、また新しい年度が始まります。お2人の3年間の活躍に大きな拍手を送ります。

  「脱都会 2人は何故に この町へ 3年間は あっという間に」

  「色々と 人には言えぬ 苦しみが あっただろうと 涙に思う」

  「ご苦労さん 今はそれだけ 贈りたい 羽根を休めて 次に向って」

  「新しき 隊員赴任 頑張って いいとこ見習い みんなのために」

 

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人間牧場

◯すっかり春色

 先日出かけた大洲市内では、桜がかなり咲いていましたが、海沿いのわが双海町ではまだその気配がなく、待ち焦がれている私としては少しじれったい感じがしています。それでも近所から緑色濃いワカメのおすそ分けが届いたり、ネギのヌタが食卓に出されると、春が来たことを実感するのです。IMG_20160322_175144IMG_20160322_174430IMG_20160322_174324

 昨日久しぶりに毎日一万歩を目指して歩いているウォーキングに、タブレットを持って春を探しながら歩いてみました。遠く近くで聞こえるウグイスの鳴き声こそ、写真に撮ることはできませんでしたが、足元は春そのもので、その気になればを幾らでも見つけることができるようです。

 いつの間にか春が来て、いつの間にか去ってゆく季節の巡りを、71回も繰り返していることを思えば、もうそろそろ禅の祖道元禅師のような感性豊かに生きてみたいとも思いますが、如何せん凡人ゆえの悲しさでしょうか、今年もいつもの年のようにただ何となく春が来た感じは否めません。せめて今年しか撮れない今年の春を、記録に留めることができただけでも幾分救いです。

 そうこうしながら歩いていると、足元の茂みから突然それは見事な雄のキジが、羽音を立てて飛び立ちました。とっさの事ゆえシャッターチャンスを逃してしまいましたが、記憶に残るシーンでした。今年はどこの名木名花の桜を見に行こうか、妻と思案中です。

IMG_20160322_174914IMG_20160322_174704「タブレット ポケット偲ばせ ウォーキング 足元あるある 春色春花」

「突然に 雄キジ茂み 飛び出して 持参のカメラ 役立ちもせず」

「この草や この花誰も 見向きせず 終るだろうと 愛おしくなる」

「ウグイスの 鳴き声写真 撮れたならいつも思うが 残念ながら」

 

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人間牧場

◯人間牧場はスモモの花が満開です

 昨日人間牧場へコンニャク芋を植えに行くと、ロケーション風呂の横と下のスモモの木に、それは見事な真っ白い花が満開に咲いていました。思わず「うわあ〜綺麗」と声を出してしまいました。周りに咲いていた梅の花はいつの間にか散っていて、早くも大豆粒程の実になっていましたが、昨年はスモモの実が熟す頃親父の体調が優れず、カラスの餌食に遭ってしまったので、今年は何としてもカラスを撃退したいとリベンジを誓っています。

 人間牧場にはもう一つ楽しみな花木が植えられています。それは枝垂れ桜で、5年前に千本桜の森づくり事業の一環として県内の各地に桜の木を植樹しましたが、その時成長の定点観測をするため、人間牧場へ枝垂れ桜の苗木を2本植えました。その桜が適地だったのか、どんどん成長して、今では根回りも私の足首以上の大きさに成長して、既に花見が楽しめる程に成長しています。可憐な小粒の花もすでに開花し始め、お節句頃には満開になることでしょう。

 「播かない種は生えない。植えない木は育たない」は、長年地域づくりに関わってきた私のけだし迷言ですが、いくら歳をとっても、花に心を動かすような人間でありたいと思っています。折角冬の寒さを乗り越えて咲いた花なので、しっかりと愛でてやりたいものです。妻でも誘ってスモモと枝垂れ桜の花見でもしましょうか。ウグイスやメジロも沢山飛んできて、花蜜を吸って春を楽しんでいるようです。

  「スモモ咲く 人間牧場 春うらら 海空青く 小鳥さえずる」

  「花咲くを 待ち焦がれてた その癖に 愛でることなく 散るのは惜しい」

  「わが植えた スモモと桜 共演し 春を彩り 満開迎え」

  「去年より さらに立派に 咲いた花 吾は老木 向って生きる」   

スモモの花
スモモの花

 

 

 

 

 

 

 

 

枝垂れ桜の花
枝垂れ桜の花
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人間牧場

〇テレビ朝日スーパーJチャンネルで下灘駅紹介

 今は大相撲春場所の真っ最中で、先場所10年ぶりに日本人力士琴奨菊が優勝し、綱取りで盛り上がって大阪府立体育館は連日満員御礼のようなので、私も毎日のように大関横綱の取り組み時間になると、テレビで相撲観戦をしていますが、残念ながら琴奨菊はプレッシャーに阻まれ既に5敗目となり、夢は断たれたようです。逆に大関稀勢里と大関豪栄道は横綱白鵬を1差で追うという展開で残り2日間が楽しみです。

愛媛新聞朝刊の予告記事
愛媛新聞朝刊の予告記事

DSCN2944 DSCN2945DSCN2946DSCN2950 そんなこともあって、昨日の新聞朝刊のテレビ番組欄の「見どころ」に、テレビ朝日スーパーJチャンネルで、下灘駅が紹介され記事が載っていましたが、いつの時間に放送されるかも分らず、NHKやテレビ朝日のチャンネルを時々切り替えての視聴となりました。結局は大相撲放送が終った午後6時30分過ぎから、あちらこちらの鉄道駅の話題に埋め込まれての紹介で、さらりとしていました。

 閏住の菜の花が満開とあって、また伊予灘ものがたりという観光列車も人気で、無人駅ながら何もないことが受けるのか、下灘駅は連日沢山の人がやって来ていますが、大久保地区の老人会やフィールドミュージアム協議会の皆さんの頑張りで、駅舎周辺の環境が綺麗に守られていることは嬉しい限りです。テレビを見ながら30年前に海岸線の鉄道を守るためと、夕日を売り出すために、夕焼けプラットホームコンサートを始めた頃の懐かしい思い出が蘇って来ました。

 「何もない だからいいのと 人が来る 下灘駅は 人気沢山」

 「30年 前にこの駅コンサート 馬鹿げたことを よくもやったな」

 「何故こんな 無人の駅に 人が来る 癒し求めて 今は病んでる」

 「海と空 駅舎に夕日花もある 人情添えて 春の彩り」

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人間牧場

〇犯罪被害者連絡協議会に出席しました

 昨日は武智伊予市長、岡本松前町長も出席する伊予警察署での伊予地区犯罪被害者支援連絡協議会定例会という会合に、私も愛媛県警察少年サポーターとして出席し、末席を汚しました。活動報告や活動方針などの原案は全て満場一致で決りましたが、その後愛媛県警札本部の犯罪被害者支援室長さんの講演が、「犯罪被害者を巡る現状について」と題して行なわれました。

 日々の暮らしを何げなく暮らしている私のような人間には、犯罪被害など程遠いものと思われがちですが、犯罪被害が愛媛県内でも刑法犯認知件数11,407件、交通事故死者数78人、交通事故負傷者数5,962人と報告され、愛媛県の人口を139万人で考えると、交通事故負傷者数だけでも年間80人に1人が被害者になっている実態を考えれば、他人事ではないと思うのです。犯罪被害は加害者も被害者も相当なダメージを受けるのです。

 「犯罪被害者支援」という言葉は一般には聞き慣れない言葉ゆえ、関心が薄い社会問題ですが、今社会に求められていることは、現状を知り事件事故の被害者が直接被害だけではなく、二次被害を抱えて悩んでおり、適切なアドバイス、経済的支援、人権擁護、心のケアなどを求めていていることを重く受け止め、行動することで、「被害者に寄り添うこと」が支援の第一歩だと話されました。

 私は数年前愛媛県警察本部から少年サポーターという役職をいただきました。日ごろ青少年の健全育成をしているため、むしろ健全育成でない側面での活動を求められていますが、幸い私への要請は今のところないものの、日常的には登校拒否や非行少年を連れだった親が、私の元や人間牧場へ度々相談にやって来ていて、その都度つたない私の話しで恐縮ながら、助言やサポートをしています。さあもう一分張り社会のお役に立ちましょうか。

  「警察に 呼ばれていると 言ったなら 悪いことした? 聞き返されて」

  「被害者の 数字聞かされ 驚いた 支援の一歩 寄り添うことと」

  「少年の サポーターです そのことを しっかりわきまえ お役に立とう」

  「行く所 よくあるものと 呆れられ 昨日も今日も 背広で出かける」 

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人間牧場

〇鳥取県から視察団

 私の親友に鳥取県に住む藤原一輝さんがいます。藤原さんとは鳥取で開かれた地域づくりの研修会で知り合いましたが、男の私が憧れるほどダンディな風貌なので、さぞかし女性にもてるだろう(失礼)と思いながら、交遊を続けています。彼は紅茶に精通しているようで、いつかその手ほどきを受けて、人間牧場に自生している藪茶でもできるという、本格的な紅茶作りをしてみたいと思っています。

DSCN2903 さて前置きが長くなりましたが、昨日はその藤原さんに連れられて西日本最高峰の鳥取県大山の麓にある江府町から「小さな拠点視察団」が人間牧場へやって来ました、一行は9人ほどの小さな視察団で昨日の午後1時30分に、道の駅ふたみシーサイドで待ち合わせて、マイクロバスに乗せてもらい、途中閏住の菜の花畑、JR下灘駅を見学しながら、山道を縫うように人間牧場へ向いました。

DSCN2904 昨日は春霞で自慢の遠望は利きませんでしたが、暑くもなく寒くもない穏やかな春の天気に恵まれ、水平線の家の観音開きのサッシ戸を全開し座布団に座って、少しの間私の想いを話させてもらいました。一行は中山間地域の人らしく、穏やかで熱心に私の話を聞いてくれました。メンバーの中には役場の職員と地域おこし協力隊の隊員もいて、質問もそれなりに突っ込んで来ました。

DSCN2905 双海町での滞在時間は僅か2時間半ほどでしたが、前日出発し高知県四万十町~道の駅とおわ~八幡浜道の駅みなっと~内子道の駅からりを経て、双海町は最後の訪問地で、高速道路を走って江府町へ帰るという急ぎの旅だったので、16時に道の駅ふたみで一行とお別れしました。藤原さんには昨年鳥取へ招かれ、今年は愛媛へと交遊が続いていますが、またの出会いが楽しみです。

  「鳥取の 江府町から 視察団 人間牧場 ひとり案内」

  「中山間 地域に住んでる 真面目人 どこか通じる あったか人々」

  「親友が 取り持つ縁で やって来る 視察の人と 名刺交換」

  「牧場は スモモの花が 満開で 今が一番 気候的には」

DSCN2906

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shin−1さんの日記

◯人事異動の季節

 3月も20日を過ぎると、県内のあちこちでは人事異動の内示が発表され、その殆どは内示と言いながら新聞紙上に公表されるのです。私のようにリタイアして10年も経つと、知人もだんだん減り昇進昇格よりも、どちらかというと退職者の欄に目が行き、「あああの人も退職か」と、サンデー毎日の仲間が増えることを内心喜んでいますが、60歳で定年退職しても今頃は直ぐに年金が出ないので、再任用や再就職をしなければ、現職当時のような豊かな暮らしはできないため、私のように即自由人として、社会活動やボランティア活動をする余裕などない人が多いようです。

 人事異動の原案を役場で何度か作ったことのある経験からすれば、順次決済修正が加えられるにせよ、一担当者の思いつきから始まる人事異動は、その性格から秘密のベールに覆われていて、内示で自分の異動を知った時の驚きは、想像以上だと自分の過去を振り返りながら懐かしんでいます。

 同じ庁舎内の異動なら机が変わったり、部屋が変わる程度なら簡単ですが、広域的に動くとなると、家族を巻き込んでそれはもう大変で、人生をも変化させることになるのですから、笑い話では済まされないのです。意にそぐわない傷心の異動もあれば昇進昇格といった異動もあり悲喜こもごもですが、異論があっても従うしかないのもまた異動の辛さです。まあ割り切って強く生きて欲しいと願っています。

 余談ですが、この春退職された皆さん、長い間ご苦労様でした。退職時の役職に応じて再就職先が用意されたり、再雇用もされないまま、社会の荒波に船出しなければならない人など様々ですが、これまでがこれからを決めるのではなく、これからがこれまでを決めるということをくれぐれもお忘れなきようお励みください。

 「3月は 異動の季節 新聞に 毎日名前 メガネ必要」

 「昇進や 昇格示す ◯印 中にはそっと 退職の欄」

 「退職後 今は年金 出ぬゆえに 給料減らされ 任地赴く」

 「再雇用 されず寂しく 去る人も いるということ 忘れぬように」

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人間牧場

〇スランプとブログ病

 毎日ブログを書いて10年になります。私のブログは日々の暮らしがテーマなので、雑学・たわごとの域を脱しません。ゆえに毎日の暮らしの中で起こったこと、思ったことを自分流に平易な気持ちで「記録」として書くので、「よく毎日書くことがあるなあ」と仲間内から感嘆とも呆れとも取れる言葉をかけられますが、当の本人は「続ける事」にこそ意味があると思いながら書いています。

今朝もパソコンの前に座ってブログを書いています
今朝もパソコンの前に座ってブログを書いています

 しかし凡人ゆえの悲しさで、時々「これでいいのだろうか?」とか、「今日は何を書こうか?」と迷うこともしばしばで、ああこれを「スランプ」というのだろうか?」と、筆ならぬキーボードを打つ手先と思考がバラバラになり悩むことがあるのです。それでもこの習慣は続けることに意味があり、「修業」だと思って多少無理をしてでも書いていますが、それは一種のブログ病だと息子に言われてしまいました。

 私は毎朝4時に起床して、約2時間で2本のブログを書き上げます。1日2時間×365日として単純計算すると、ブログを書くのに1年に730時間費やした計算になります。これも単純計算ですが、1日24時間で730時間を割ると30日となるのです。電卓を叩きながらその時間の多さに驚きますが、この時間妻は夢の世界なのです。妻と私の夫婦でさえ時間の使い方がこうも違うものなのかと時々思いますが、このブログ書きに要した時間を見る限りは息子が言う「ブログ病」は当たらずも遠からじといったところです。

 さすがに初老のこの歳になると物覚えが悪く、記録したことすら思い出せません。ゆえに余計記録しないと記憶として残らないのです。日々を記録することは悪いことではありません。今まで程ではなく少し量を減らしてでもこれからも、「shin-1さんの日記」というブログだけは書こうと思っています。最近は書いたブログが、facebookに自動的にアップされるようになり、沢山の方々とコメントのやり取りができるようになりました。また新たな楽しみができました。

  「ブログ病 息子に言われ ハッとする どこの病院 かかればいいか」

  「一日に 2時間書くが この時間 集計すると 30日も」

  「脳内の 記憶装置は 傷んだが 記録で補い 今を生きてる」

  「スランプと 思えるような 日々ありて 何を書こうか 正直悩む」

 

 

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