〇最高に美味しいワカメのメカブ丼
春は冬の名残の大根や白菜、高菜、ホーレンソウなどの野菜と、グリーンボールのような柔らかい春キャベツが家庭菜園から採れるため、ふんだんに野菜を食べて、体調もすこぶる順調で今のところ不調な場所は見つからず、日々を健康に暮らしています。と同時に磯遊びで収穫したヒジキとワカメも同時に食卓に並び、美味しい春を実感しています。
3日前町内のある人から、ワカメのメカブが欲しいと連絡が入りました。「何で私に?」と思いましたが、どうやら私なら八方手を尽くして手に入れてくれるものと錯覚したようでした。連絡が入ったその日は、あいにく海が小潮だったので、磯に出てもワカメを採ることができませんでした。仕方なく海岸に出て時化る度に海岸に打ち上がるワカメを、5~6株拾い集め海水で綺麗に洗って手渡そうとしました。
その足でシーサイドのじゃこ天のお店に立ち寄ると、漁協女性部の松本さんと坂本さんが裏の加工場でワカメを湯がいている最中でした。聞けば漁業後継者が海に潜って採ったもののようでした。そこで湯がいたワカメとメカブも頂き、ある人のリクエストに無事お応えすることができました。その夜わが家でも妻がメカブを使って、メカブ丼なるものを作ってくれました。幸い義弟からもらって冷凍保存しているアナゴがあったので、メカブと穴子のコラボ丼となりました。
まずワカメのメカブを湯通ししてまな板の上で、包丁で細かく刻みネギと鰹節と少しの醤油で味付けします。アナゴはフライパンで蒲焼風に煮付け、少し大目のタレも一緒に作ります。
日ごろ使っている夫婦揃いの少し小さめの丼に熱々のご飯をよそい、その上に穴子、更にその上に刻みメカブを乗せて、真ん中にくぼみを作り、産みたて卵を一個入れて、穴子の出し汁をかけると出来上がりです。卵の白身と黄味が熱いご飯で程好く蒸れて、いやはや何ともいえない美味しい丼です。勿論漁協女性部からいただいたつみれと豆腐、それにワカメを入れた味噌汁に、自家製白菜の漬物が付くのですからこれはもう最高です。
メカブは細かく刻むとまるで納豆のようにネバネバが糸を引いて、独特の食べ物に変身します。多分体にいい旨味成分が入っているだろうと信じて食べるため、食べ終わるとどこか元気が沸いてくるような気分になるから不思議です。昨日は大潮だったので磯に出て、少しワカメを採ってみんなにお裾分けしたので、こに時期にしかできないネカブ丼を、妻に頼んで今日も作ってもらおうと思っています。幸せ幸せです。
「ネカブ丼 わが家開発 穴子入れ これは最高 味噌汁添えて」
「このところ 春を実感 するような 海山幸が 食卓並ぶ」
「さあ今日も 採ったワカメを 茹でて干す 自給高まり 暮らしも豊か」
「消費税 3%も 上がるゆえ 自給防戦 暮らしは知恵だ」