人間牧場

〇背もたれ椅子に寝そべり眠る幸せ

水平線の家の木陰で背もたれ椅子に寝そべる私
水平線の家の木陰で背もたれ椅子に寝そべる私

 人間牧場を造る時のもうひとつの夢は、背もたれ椅子に寝そべって、本を読んだりうたた寝をすることでした。しかし人間牧場が完成してからもう8年が経つというのに、その夢は日々の忙しさにかまけて余り成就していないのが正直なところです。
 人間牧場には四季が巡って来ますが、気候温暖な瀬戸内海といえど冬の寒い時期に昼寝をするには少し肌寒く、真夏のこの頃は暑過ぎたり薮蚊に悩まされるため、昼寝は今一と思っていましたが、水平線の家の観音開きのガラス戸をいっぱい開け、ウッドデッキの木陰に背もたれ椅子を出して仰向けに寝ると、心地よい風が吹き渡り、昨日の午前中は薮蚊も出ずにとても気持ちよく、2時間ばかり好みの本を読みながら浅い眠りを貪りました。いやはや快適で久しぶりに金のかからないリフレッシュとなりました。

 梅雨が早めに空けた瀬戸内の海は見るからに清々しく、遠望が開けて芸予や周防の島々がとても綺麗に見えました。特に民俗学者宮本常一の出身地である周防大島は、一際くっきりと見えました。退職してから8年間、旅する巨人と形容される宮本常一の研究者や書物に触れ、私自身の生き方に大きな影響を受けてきました。もし宮本常一という人物を意識しなかったら、講演に出かけた全国各地の見方も変わっていたであろうし、記録は記憶とばかりに、毎日2本のブログ書きに挑戦することもなかっただろうと思うと、歴史上の人物ながらこれからも、考え方や生き様を手本にしたいと思っています。
 宮本常一は膨大な記録と写真を残しています。私も浅学ながらそろそろ記録や写真を整理しデジタルで残す手立てを考えなければならないようです。

真夏の海と空をバックに(ウッドデッキにて)
真夏の海と空をバックに(ウッドデッキにて)

私の収集しているおびただしい量の新聞スクラップも、書いた記事も、また撮影した写真も今のところごみに等しく、何の値打ちもありませんが、合併によって地図上から消えた双海町という町の記録としては、誰にも負けないものがあるので、しっかりと整理をしたいと思っています。
 昨日人間牧場の書棚から偶然にも、かつての新聞スクラップのコピー綴りが出てきました。どこへのけ忘れたか不明でしたが、ラッキーにも見つかり大喜びの一日でした。また直木賞作家重松清さんが「日本の課長」というタイトルの本で「日本一小さな課の課長」として私のことを書いてくれた本も見つかりました。これからも折に触れ人間牧場で昼寝と読書を大いに楽しみたいと思った2時間でした。

  「背もたれの 椅子を木陰に 出し昼寝 僅か2時間 リフレッシュする」

  「沖合いに 浮かぶ大島 眺めつつ 宮本常一 思い巡らす」

  「本棚の 本に埋もれた スクラップ 見つけ喜び 懐かしみつつ」

  「気がつけば あっという間に 爆睡し 夢見心地で 時を過ごしぬ」      

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人間牧場

〇タダでいただくウチワ

タダでいただいたサマージャンボ宝くじキャンペーンウチワ
タダでいただいたサマージャンボ宝くじキャンペーンウチワ

 今年は太平洋高気圧の勢力が強く、10日間も早く梅雨が明けました。アウトドアーな暮らしをしている私としては、待ちに待った夏の到来ですが、今年はムカデと風邪の影響で体調が変化したのか、やたらと汗をかくようになりました。これまでは寝汗等殆どかかなかったのに、昨晩も寝苦しい熱帯夜だったこともあって、夜中に3度も汗で濡れたパジャマを着替えました。その度妻は冷えたタオルで体の汗を拭いてくれるのですが、妻の寝不足を気遣って昨晩は自分で着替え、自分で身体を拭きました。

 わが家は上灘川の川筋で少し高台にあるため、冬寒い分夏は涼しい風が通り抜けて、海風と陸風が入れ替わる夕凪時(4時~6時ころ)を除けば、家が古民家風なこともあって、エアコンの世話になどならなくても涼しく過ごせるのです。したがって暑いといいながら、まだ一度も私の書斎のエアコンは使っていないのです。
 夏を前に息子が倉庫からそれぞれの部屋の扇風機を出してくれました。中でも優れ物は息子たちのダイニングに置いている扇風機です。息子は車庫の屋上で小さなソーラーパネルを設置して太陽光発電の真似事をしていますが、バッテリーに蓄電した電力で、省エネタイプの扇風機を回して涼を取っているのです。

鴨居に差し込んだウチワの数々
鴨居に差し込んだウチワの数々

 私のもっぱらの涼の取り方は古風なようですがウチワです。手動ながらウチワは日本人が作った最高の優れものだと思えるほど効果を発揮しています。私の書斎には色々な方からいただいたウチワが約20本ばかり、鴨居に突き刺して保存していますが、中には竹を割って作った古風なものから、馬路村の親友木下さんから暑中見舞いに届いた杉板のウチワ、蚕が編んだウチワなどかなりバラエティに富んでいます。石鎚さんのお土産に貰った渋ウチワも捨て難い伝統を感じています。

 最近はウチワもプラスチックで防水紙が張っているので、少々雨に会ったくらいでは破れません。昔は冬のお歳暮は日めくりカレンダー、夏のお中元はウチワと相場が決っていて、各商店の名前が刷り込まれたウチワを大切に使ったものでした。特にウチワは七輪に火を起こし秋刀魚やトウモロコシを焼く時など、火吹き竹とともに大いに役立ちました。今は七輪で火を起こすことも殆どなくなり、ウチワはもっぱら夏祭りの浴衣帯に差し込む、飾りのようなものになってしまいましたが、夏と言えばウチワと思い出すほど、日本の夏には欠かせない小道具です。

  「あちこちで 貰ったウチワ 捨て切れず 鴨居に刺して 風流楽しむ」

  「三億円 サマージャンボの 宝くじ ウチワ宣伝 私は買わず」

  「右利きで 左ウチワにゃ ならぬけど 今年も手動 涼をいただく」

  「七輪に 火おこしウチワ パタパタと とうきび焼いた 昔懐かし」 

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人間牧場

〇梅雨が明けました

 島影浮かぶ鏡のように凪いだ瀬戸内海の、水平線の上に真っ白で大きな入道雲がモクモクと湧き、昨日は気象庁から待ちに待った梅雨明けが発表されました。2~3日前かなり激しく雷が鳴っていたのでもしやと思っていましたが、予想通り10日早く梅雨入りした分、10日早く梅雨明けしたようです。昨日の日本列島は35度以上の猛暑が各地で観測され、38度を越えた場所もあったようで、梅雨明けは歓迎するものの猛暑には先が思いやられるようで、夏の暑さにまだ慣れてないひ弱い現代日本人は、これまた各地で熱中症になり、救急車で病院へ運ばれる人が相次いだと、テレビのニュースで報じていました。

 昨日は風邪も収まり体調が回復したのをいいことに、人間牧場へ行ってサツマイモ畑の周りに、宮栄公民館長さんの手によって張り巡らされた、イノシシ撃退用電気柵の電線の下の草刈りを行ないました。教えてもらった通り電気のスイッチを切り、電線の下を草刈機でなぞるように草を刈りましたが、草刈機の刃で電線を切らないようするのも中々一苦労です。
 今年はビワが大豊作で、人間牧場のスモモもカラスの空中戦の餌食にならずに済んだので、早生系スモモは沢山収穫することができました。今は中手系の太くて甘いものを収穫していますが、晩生系もそろそろ熟し始め、スモモの好きな妻を大いに喜ばせていて、食後の果物はこの20日ほどスモモを冷やして食べています。

 今年は3本植えたプラム系の木に初めて実がついたようです。どんな味なのか分りませんが、剪定もせず伸び放題の木なので、実は決して大きくないものの、かなりの数なので今から楽しみです。蜂の巣の働き蜂も順調に活動しているし、ブルーベリーも沢山実をつけてそろそろ熟れ始めているようです。
 帰宅後妻が友人から貰った大ネギと小ネギの種、それにキウリのタネを畝を立てて蒔きました。梅雨明けの猛暑も予想せずに、麦藁帽子を被って作業をしたため大汗をかき、「まだ病み上がりだのに無茶をしないで」と叱られてしまいましたが、汗をかいた身体に妻の入れてくれた冷たい麦茶は最高で、いい汗をかきました。先日の雷が落雷したのか井戸のポンプの安全スイッチが降りて、井戸水が出なくなったと親父が心配していたのも、私の手で復旧し親父を喜ばせました。暑い夏がやって来ました。熱中症にならぬよう注意し、この夏を元気に乗り切りたいと思っています。

  「待っていた 梅雨明けだけど 猛暑には これから先も 思いやられる」

  「ビワ食べて 見向きもしない お陰にて スモモは今年 豊作でした」

  「農作業 大汗かいた 後で飲む 冷えた麦茶は これまた最高」

  「体調が 少しよくなり 農作業 妻に叱られ まるで子どもだ」

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人間牧場

〇間もなくツバメの巣立ち

 わが家のコンクリート造車庫の内側軒先にツバメの巣が2つあります。いつの頃南の国から飛来して、巣の中に納まったのか定かではありませんが、最近車庫の中に前向きに入れた自家用車のトランク付近に、やたらとツバメの糞が付着して、汚い思いをしていますが、これも子育ての間だろうと見てみぬふりをして我慢しているのです。それでも昨日は出かける時、さすがに余りにも見苦しいので水洗いをして、糞を取り除きました。これを「ウン(運)がつく」と思えばポジティブ、「ウン(運)のつき」と思えばネガティブになるので、できるだけポジティブに考えようとしていますが、糞をほおっておくと塗料が変色し始めるので、時々掃除をしなければならず、やはり少し煩わしい感じもします。

車庫の軒先に作ったツバメの巣
車庫の軒先に作ったツバメの巣

 ツバメは春の彼岸のころにやって来て、彼岸のころ旅立つため、約半年は雨が降ろうが風が吹こうが、無用心ながら車庫のシャッターを開けておかなければなりません。ツバメは働き者で、巣作りが終れば卵を産み、卵を温めてふ化すると生まれた子ツバメに、雨が降ろうが日が振ろうが、朝早くから夕方までせっせと餌を運び続けるのです。この時期の子ツバメはもう既に大きくなって、親ツバメが巣の近くに帰ってくると、わが身を乗り出し、大きな口を開けてチュウチュウ鳴きながら餌をせがむのです。
 やがて数日もすれば親鳥が電線に止まって見守る中、子ツバメの飛行訓練を経て巣立ちとなるのです。何の変哲もない自然の営みですが、ツバメの子育てを見るにつけ、人間が忘れつつある親子の人間関係や子育てのあり方について、考えさせられることが多いようです。

 ツバメはその家に不幸のある年は来ないとか、ツバメの巣立ちは大安の日等と昔から言われていますが、本当かどうか分りません。何年か前本当に大安の日に巣立ったのを一度だけ確認したことがあります。94歳の親父は、「今年もわが家にツバメが巣作りしたので、わしも今年いっぱいは死ぬまい」などと軽い冗談を言って、私たち家族を笑わせています。
 私たちの日々の暮らしは、毎年どこからともなくやって来て、どこかへ去って行くツバメのように、何げなく過ぎて行きます。ああもう7月、今朝は梅雨明けを思わせるように空は青く晴れ渡り、暑い日ざしが照り付けています。今日もこのままだと巣立ち間近なツバメのように、何げなく過ぎて行くことでしょう。

  「軒先に ツバメ巣作り いつの間に 子ツバメ孵り 巣立ち間もなく」

  「大安に 巣立ちのツバメ 今年こそ 確認したい 忘れてしまう」

  「不幸ある 家にツバメは 来ないそう 親父安心 納得しつつ」

  「運がつく そう思ったら 糞もまた どこか嬉しい 考えようで」 

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人間牧場

〇6月の五行歌

 松山五行歌の見山あつこさんから6月歌会の報告書が届きました。先月の出席歌一席は永井純子さんの次の歌でした。
  そこに
  辿り着くまでの
  道を
  歩くか
  走るか

 欠席歌の一席は松本るみこさんの次の歌でした。
  お豆さん
  お芋さん
  お粥さん
  何だかほっとする
  何だか優しくなる

 欠席歌に投稿した私の歌です。
  「あっほたる」
  「きれいねえ」
  暗闇で
  男女の声
  恋人どうしだろうか

 私の歌に☆印の講評文が添えられていました。
  ☆闇夜では情報が限られているため、好奇心や想像力が掻き立てられます。声だけで恋人同士を思い描  
いた作者はきっとロマンチストなのでしょう。ほたるの命が短いように、蛍狩りの期間もあっという間に終ってしまいます。最近は、ほたるをみるのはニュース場面のみという声も出ておりましたが、ちょっと寂しいですね。

  「五行歌 今月駄作 手紙添え 丁寧講評 読みつ反省」

  「あんな歌 できたらいいと 人の歌 勉強つもり 読み返しつつ」

  「締め切りが 気になりながら 文を読む 次はどんな歌 またまた悩む」

  「今日辺り 五行歌作って 送ろうと 思いながらも 妙案浮かばず」

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人間牧場

〇保育園の夕涼み会

 昨日の夕方、孫二人が通う上灘保育園で夕涼み会があり、孫たちに「来て来て!!」と強く誘われていたので、家族別々ながら出かけました。催しは午後5時から2時間でした。私は午後5時30分から30分程度、若嫁がかき氷の当番があるようなので、孫のお世話を頼まれましたが、お友達が多くなった孫たちは私など蚊帳の外で、園内を動き走り回り、チケットで役員さんや職員さんが出店したお店を回って、大いに楽しんでいたようです。私は小さな椅子に腰掛けて、妻から貰ったコップ入りのかき氷を食べながら、子どもたちの楽しそうな表情を見ていました。孫奏心が持っていたポップコーンを、「おひとつどうぞ」と口の中へ入れてくれました。孫奏心は同じテーブルのみんなにポップコーンを口に入れてあげていましたが、まあ優しい行いに顔がほころびました。

上灘保育園の夕涼み会
上灘保育園の夕涼み会

 ご他聞に漏れず上灘保育園の園児は3歳児等を含めても35人程度で、目と手が届きうる保育が行なわれています。孫たちにとっては小さな社会を体験する始めての世界なので、日々の暮らしの中での影響は大きいものがあるようで、そのことを物語るように、風呂に入っても雑談をしても絶えず、保育園であった出来事やお友達のことを楽しそうに話してくれるのです。「ああ、この子が孫の話しに出てくる〇〇ちゃんか」と納得しながら子どもたちの顔をなぞりました。
 年長組みなので今年が最後の夕涼み会となる孫希心は、友達と連れ立って、早々と渡されていたお買い物チケットを使い切って、結構楽しそうに遊んでいるようでした。

孫奏心(右)とお友だち
孫奏心(右)とお友だち

 私は夕立が着そうな雲行きだったため30分そこそこで切り上げ、孫たちにお礼を言って保育園を後にしました。上灘保育園は数年前から職員さんの努力で、運動場に芝生が植えられています。今はその芝生も一面綺麗な緑になって、昨日の夕涼み会はまるで外国のガーデニングパーティーのような感じがしました。私のようなおじいちゃんやおばあちゃんも、勿論お父さんやお母さんも沢山見えられ、時折机の上の紙コップを飛ばすほどの強い南風も吹きましたが、夕涼みらしいとても気持ちの良いひと時でした。わが子が保育園に通う頃は年長さんになるとお泊り会というのがありましたが、いまはそれが変形して夕涼み会という催しになったようです。

  「夕涼み 孫に招かれ 出かけたり 小さな椅子にて かき氷食う」

  「おじいちゃん アーン一粒 ポップコーン 優しい孫の 口車乗る」

  「いただいた ウチワ片手に 夕涼み 時折強風 コップを飛ばす」

  「ああこの子 孫の話に 出てくるな そんなこんなの 楽しひと時」

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人間牧場

〇香川県市町等係長級研修会(その2)

 昨日香川県自治会館7階会議室で開かれた標記研修会で、私の前にお話をされたのはJRホテルクレメントホテル高松の総支配人一色勉さんでした。10年も前に何かのご縁で知り合いとなりましたが、その後色々な場所でニアミス的出会いはあるものの、深い話には至っていませんでしたが、講演が終わった一色さんと講演の始まる前の私と、控室で久しぶりに短い時間ながら楽しい話をさせてもらいました。加藤元松山駅長が宇和島のホテルにいることや、JRを巡るその後の私たちの町のまちづくりについても意見を交わし、私の講演時間が迫ってきたので、再会を約束して分かれました。

 私の話は10時45分から12時15分までの90分間なので、「12時50分の特急に乗る予定のため講演終了後の名刺交換はできない」旨をあらかじめお断りして話を始めました。普通この手の研修会の講師はレジメやパワーポイントを用意するのでしょうが、私はお昼寝出張を誘うようなことはしたくないと、あえて2つとも用意しませんでした。レジメを配ると殆どの人はそのレジメを復命書に添付して、聞こうが聞くまいが「別紙の通り」として勉強をしないのです。またパソコンを使うと部屋を暗くするため眠気を誘うのです。その件について、私の落伍ネタ本「夕日徒然草・空の書、第百二十七話」に次のようなことを書いています。

 役所や会社には出張がつきものです。職場には出張に殆ど縁のない部署もあれば、県外や時には国外にだって出張する人もいるのですが、最近は財政難で出張の回数を減らされたり、出張旅費を高速道路の場合にはETC確認、航空機は半券確認などが一般的になり、割安チケットを使っても何のメリットもないので、無駄と思える無駄をしているようです。普通の県内出張なら日当も出ず、便利になったこの頃は四国愛媛県から東京へ出張でも、時には一番の飛行機に乗って、最終便を使えば十分用が足せると判断され宿泊がつかないのです。世知辛い世の中になったものだと思う、これもご時勢なのでしょうか。
 出張といえば会議が殆どですが、時に長々と話す説明会や、つまらない講演会だと、人に見つからないように工夫して、昼寝を貪る人をよく見かけるのです。前の晩奥様と楽しいひと時を過ごしたと思しき人は、疲れたのか軽いいびきをかいて、安眠の域に達している人もいて、一緒に行った同僚が気を使い手でつっついて注意する一幕もあるのです。お昼寝で給料が貰えるとはいいご身分ですね。
 人間はどの程度集中して話が聞けるのでしょうか、ある先生に聞けば小学生は45分、中学生は50分、高校生は60分、大学生は90分から120分、ちなみに一般社会人は30分型だそうです。個人差や条件はありますが、このことが正しければ講演や説明は、30分で切り上げるのが最も賢明な方法で、30分が経てば一般成人である参加者の脳は、みんなシャッターが下りることを主催者は認識すべきでしょう。
 ある講師の先生が講演をし始めました。その内スライドを使うため、部屋の電気を全て落として暗くしました。人間の脳は暗くなると眠るようにできているため、殆どの人が先生の話を子守唄と勘違いして眠ってしまったそうです。先生は「今日の参加者は眠るなんてけしからん」よとり心頭に達し文句を言って帰ったそうですが、人が眠るような話と会場セッティングをした、講師と主催者も責められるべきでしょう。(後略)

 失礼ながらこのような前置きをして、「地域活性化のための行政の取り組み」について熱弁を振るいました。果たして参加者の心を揺さぶったでしょうか?。

  「レジメなく パワーポイントも 用意せず 90分間 熱弁振るう」

  「笑わない 行政職員 相手だと 調子が狂い 何か変だな?」

  「居眠りを しても給料 ちゃんと出る 復命読んだ 上司はハンコ」

  「眠る人 なくて熱心 どの人も ちゃんと記録を 記憶とともに」

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人間牧場

〇この3週間で体重2キロ減はやばい

 私の予定表に、「まちづくり学校・双海人・クラブ活動・団子作り実習」の一項が書かれたのは、前回の例会の時でした。その後地域おこし協力隊の川口さんから、時間と会場と準備物などが詳しくメールで届き、楽しみにしていましたが、風邪を引いてしまい地域事務所の松本さんを通じて昨日の昼杉、欠席の旨を知らせておきました。
 早目の夕食をしてそろそろ孫たちと風呂に入ろうとしていたら、漁協女性部長の松本洋子さんから、「ちょっとだけでも顔を覗かせては」とお誘いがあり、妻の止める言葉も聞かず軽四トラックで雨の中出かけてみると、大勢のメンバーが保健センターの調理室に集まり、勿論いつもの高校生も加わってワイワイガヤガヤ団子の試作の調理実習に取り組んでいました。

団子作りに挑戦
団子作りに挑戦

 聞けば昔だんごの製造販売を手かげてていたというおじいさんが、市道を買って出てくれたらしく、久万の田村さんとともに指導をしてくれていました。既に団子は幾つも出来上がっていましたが、おひとつどうぞと試食を勧められたものの、あいにくの病み上がりで、食べる気にはなりませんでした。お砂糖が足らなくなったのでどうしようか困っていたので、そのくらいのお手伝いならとわが家へ引き返し、勝手知ったる妻の食糧倉庫から上白糖の1kg袋を取り出し持参しました。
 私も今回の「よもくれ団子」の試作にはかなり思い入れがあり、楽しみにしていましたが、残念ながら風邪を移しては大変と、早々に引き上げました。

指導をしてくれた元団子屋さんたち
指導をしてくれた元団子屋さんたち

 帰り際、松本洋子さんが「進ちゃん、そんなに痩せて大丈夫なの?」と気遣ってくれました。「えっ私そんなに痩せてる?」と、自宅に帰りあらためて自分の顔を鏡に写して見ました。日々同じ顔を見ているとそんなに変化があるようには感じないものです。妻にいつも「痩せた痩せた。もう2~3kg太って欲しい」と言われていますが、その後一人で風呂に入り湯上りに、体重計に乗ってみると、何と「53.〇×kg」「えっこの程度?」ともう一度乗り直し計り直しましたが、やはり同じでした。世の中には〇〇さんのように、やせようと思っても痩せず、苦労している人さえいるのに、何の苦労もせずにやせるのですから、羨望の眼差しかも知れません。そういえば、このところムカデの事故以来感冒にかかったり病気続きで、食欲がなく2kg強も痩せたのですからやばいと思いました。

  「痩せたいと 思う人ほど 痩せれない 思い通りに ならぬ世の中」

  「痩せている 人から見れば わが体 どこか悪いと 思われている」

  「人に風邪 移すと治る ジンクスが それもできずに 外にも出れず」

  「よもくれと 名のつく団子 世に出そう 好奇心虫 まだまだ健在」

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人間牧場

〇今年も早半分の半夏生

 昨日松山からの帰りに、親父に頼まれたエナメルペイントを買うためホームセンターへ立ち寄りました。店内は涼しいというより、風邪で体調を崩している私にとっては寒いくらいでした。それでも皆さん半袖姿で平気に店内を歩いていました。最近はホームセンタにさえ、産直市と銘打った食料品売り場があって、思わず首を傾げたくなるような部分も見受けられるのです。レジを終え産直市を通って外へ出ようとしましたが、この産直市には鮮魚部門があって、「半夏生にはタコを食べて元気回復」と書かれていました。私は漁師出身なので関西地方では半夏生にタコを食べる風習があることを知っています。

 半夏生は夏至から11日目の日、つまり7月2日をいいますが、この時期は田植えや忙しかった農作業もやっと一段落するので、疲れた身体にはタコが一番というのでしょう。開催地方の特に瀬戸内海は、磯や浅瀬が多くタコが格好の住処のため、良質な天然ダコが昔から沢山獲れ、ご存知明石のタコも、たこ焼きに使う大阪のタコ焼きも瀬戸内海で獲れたタコを使った一品なのです。
 タコは主にタコツボという素焼きの壷を使い、海底に沈めてタコの習性を利用して漁獲します。タコは綺麗好きで、フジツボや泥で汚れると入らないため、猟師さんは暇さえあれば天日干しにしたり金具でフジツボ等を取り除く作業をして、入居条件を向上させているようです。タコは最高のグルメ雑食で、魚やアワビサザエ、伊勢海老などもタコの巻きつき吸盤吸い付き戦術に遭えば、抵抗も空しく餌食となってしまうのです。タコはアミノ酸の一種である良質なタウリンを多く含んでいて、このタウリンが蒸し暑さが強まり、疲労が蓄積している半夏生に食べられるのは理に叶っているのです。

 最近は乱獲か海況の変化か、海の汚染か原因が定かではありませんが、地ダコの漁獲量が少なくなり、スーパー等に出回っているタコの殆どは輸入品なのです。そのタコも半端な大きさではなく、足一本でも持ち上げられないほど大きな水ダコだってあるのです。多分大阪のたこ焼きも、露天商に並ぶたこ焼きも、中に入っているタコは殆ど輸入品で、自国でさえ食べないタコを輸出して、外貨を稼いでいる国は幾つもありますが、最近は国産にしろ輸入品しろ産地表示が義務付けられていて、国名が表示されているものの、「えっ、こんな国どこにあったっけ?」と思うよなまったく無名な国名に驚くことだってあるのです。
 7月2日の半夏生にうどんを食べるのはご存知お隣香川県、富山県では焼きサバを食べるのだそうです。所変われば品替わるです。ちなみに7月2日は「タコの日」「うどんの日」です。知ってましたか?。

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人間牧場

〇自由くらい不自由なものはない

 時の流れは早いもので、今年も早半分が過ぎ昨日から7月です。この半年私はどんな生き方をしてきたのだろう振り返るものの、加齢による歳のせいで忘れ状がよくなったのか、中々思い出せないのが実感です。でも幸いに日々の暮らしを「sin-1さんの日記」というブログを殆ど毎日2本書いているお陰で、記憶が鮮明な人以上に記憶を辿ることができるのです。「それがどしたん」と言われたらそれまでですが、ブログ記事1本を書き上げるのに約1時間、2本だと2時間の無駄と思える費やした時間は、私の自由時間の範囲内だし、妻より2時間早く起きて書くため、妻との暮らしのリズムも上手くかみ合っているのです。

 私のブログの愛読者から、「よくもまああんな長いブログ記事を毎日書くもんだ!!」「あなたのブログは長過ぎて読むのに時間がかかる」などと呆れた声が届きますが、「あなたの自由時間は1日にどのくらいあるの?」「寝る時間は何時間くらい?」とよく尋ねられます。私は60歳を機に現職をリタイアし自由人の道を選びました。経済的には苦しいものの人生高々80年を思うと、残された年数は20年程度なのですから、地方公務員ゆえに制約されたり、やりたかったことも数多くあって自由人の道を選んだのです。ゆえに私は只今1日24時間全てが誰に束縛されることもない自由時間なのです。

 「自由くらい不自由なものはない」、これは自由人を8年間過ごした私の偽らざる言葉です。それまで定期的に毎月一回の給料と、一年二回のボーナスをいただいていましたが、それもなくなり経済的に不自由です。職場で自動的にやってもらっていた税金の申告も自分でやらなければならず不自由です。これまで役場勤務を理由に免責されていた、区長や宮総代などの細々した仕事がどっと舞い込み、自由時間を侵し始め自由時間がどんどん削られているのです。でもその殆どは自由と思うか不自由と思うかだけで片付けられるので、少しだけ自律・自立したような気もするのです。これからも「自由は楽しい」を自分に言い聞かせ、自由の楽しさを見せびらかせて田舎暮らしを楽しみたいと思っています。

  「何をする? そんな考え する暇も ないほど忙し われ自由人」

  「自由とは いいもんだろうと 憧れた いざ手にすると 何と不自由」

  「あと少し 残り少ない 人生を 見せびらかせて 楽しく生きる」

  「程ほどに 満足すれば それでよい 50点以上が 目下目標」

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