○いっぷく亭春の講演
伊予市商業協同組合の理事長として長年にわたって活躍している徳本研三さんから、「若松さん、いっぷく亭で冬春夏秋と年4回、皆さんの前で講演してくれませんか」と頼まれました。いつもの事ながら「呼ばれたら刑務所以外何処へでも行く」と気楽な気持ちで引き受けたものの、はてさて参加者の顔ぶれが殆んど一緒の人に果たしてどんな話をすればいいのか、今頃になって事の重大さに気づいてしまっても、後の祭りのようです。でも引き受けたからにはやらねばと、昨日は「宝塚春の公演」ならぬ「若松進一春の講演」を行いに出かけました。徳本さんから3月末に電話が入り、「商業協同組合の新聞チラシに、春の講演の演題を載せたいのですが何にしましょうか」と相談があり、これまた気楽な気持ちで「『ニコ・ピン・コロの人生』というのは如何でしょうか」と即答してしまいました。
昨日は午前中親類の漁師さんから見事なチヌとコブ鯛の2匹をいただいたので、その粗調理を妻から頼まれていたので1時間余りその作業にかかってしまいました。魚の料理をすると幾ら妻の割烹着を借りて着ていても、手や服に魚の臭いがつくので、終了後は朝風呂に入って念入りに洗い流しましたが、すっかり長湯をしてしまい、講演前というのに程よい疲れを感じていました。
いっぷく亭には4分前に到着しましたが、会場には午前中のくるみ絵教室参加の皆さんが殆んど残っていいて、手持ち無沙汰に講演時間が来るのを待っていました。ふと何年か前フロンティア塾に永六輔さんを講師に招いた時、永六輔さんは30分前にやって来た人を見て、「正直者が馬鹿を見るのじゃこの世は浮かばれない。早く来た人にとっておきの話をしましょう」といって、いきなり話を始めました。私のそうしようと急な思いつきで簡単なレクリェーションを思いつくままやり始めました。
これがまあ大受けで、みんな楽しく手遊び程度のレクに夢中になり、時間通り後からやって来た人は会場に入るなり、大笑いで盛り上がっている会場に入るなり、「何事か?」と不思議そうに入って来ました。
講演は谷岡さんに促されて5分前に始まりました。昨日はどこでどう知ったのか顔見知りの2人の男性も一番前に陣取り、熱心に聴いていただきました。講演の落としどころは「ニコ・ピン・コロ」なのです。ニコニコ=生きがいを持って生きる、ピンピン=心も体も健康に生きる、コロリンシャン=寝たきりにならないで天寿を全うして生きるについて、お話をさせてもらいました。
ギノー味噌の田中社長さんからいただいた商品を皆さんにお裾分けして、ぬかりなくギノー味噌の宣伝をさせてもらいましたが、次回は7月17日火曜日で決めました。「夏の暑い盛りが始まろうとしている時期だな」とせみ時雨を思い出しながら、心浮き浮きしつつ会場を後にしました。
追伸 郡中いっぷく亭のチラシに、下半分を使って講座の案内といっぷく亭のおばちゃん日記が載っていました。
「春講演 まるで宝塚 思いつつ いっぷく亭で 楽し講演」
「早く来た 人と一緒に レクレーション これが大受け みんな笑顔で」
「ニコニコと ピンピン生きて コロリンシャン こんな人生 ありたいものよ」
「ああ今日も 楽しく生きた 思いつつ 心ほのぼの 家路を急ぐ」