○大杉年輪塾(その3)
今回の大杉年輪塾は午後6時から2時間の予定で始まりました。150予定して用意した椅子は開会までに全て埋まり、慌てて10席ほどかき集めました。嬉しい誤算に受付で配る資料も、私たち関係者の分は回収されて、参加者に回され事なきを得ましたが、柳沢地区へは何度も足を運んでいるので、知人友人も多く会場のあちこちから懐かしい顔顔の人たちが手を振ったり、軽く会釈してくれたりして応えてくれました。
亀本幸三さんが進行役を務め、西田和子さんの開会挨拶に続いてこの日のメインゲストである中桐万里子さんの話が始まりました。中桐さんは二宮金次郎の七代目の子孫で、自分の祖母から聞いた金次郎の人となりやエピソード、それに全国600の町や村の復興に関わった話を分かりやすく話していただきました。メインである水車の話は皆さん納得してメモを取っていましたが、報徳=恩返し、ギブアンドテイク⇒テイクアンドギブは、私たちのこれからの生き方に大きな示唆を与えてくれました。
90分一杯を使った中桐さんの話に続いて、いよいよ私の出番です。ステージには素敵な高座が設えていて、その上には西田さんのご主人が生前いただいたという、立派な紫色の分厚い座布団が敷かれていました。看板が裏返しされ、米湊大番頭の出囃子、松本小番頭の拍子木と紹介で高座に座りました。少々マイクの雑音が入りましたが、与えられた30分の持ち時間を、思い切り熱演しました。私の役目は中桐さんのためになる話の、緊張した余韻を消すことなく、心と体をほぐすことなので、落語ならぬ落伍ですから多いに笑ってもらわないと困るのです。一番前の列に座っている年輪塾の大河内結子さん、青木晴美さん、田処女性陣がまるで桜のように大笑いしてくれるので、その波及効果で参加者も多いに笑っていただきました。高座への反応を見聞きする限り、まあ100点満点とは行かなくても、90点くらいの及第点ではなかったかと、手前味噌ながら自己満足をしています。
この日のため、私の名刺のパトロンである、ギノー味噌の田中社長さんから、桜海老ドレッシングを参加者全員にいただきました。勿論裏が味噌の名刺を使って、ギノー味噌のコマーシャルもしたたかにさりげなく、やらせていただきましたが、テイクアンドギブが浸透し、足らなくなったと思っていた120本の桜海老ドレッシングが丁度よく納まって、主催者もホッとしました。落伍終了後年輪塾のメンバーの演奏で二宮金次郎の歌をみんなで大合唱し、徳田さんの締めくくりのあいさつで、研修会は余韻を残し終わりました。
この日はすっかり盟友となっている県警本部長さんや県庁の局長も駆けつけていただき、また坂出の福田さんや高知馬路村の木下さんも駆けつけてくれました。木下さんはその後の交流会で、いつもより更に進化したウマジックを披露して、会場を大いに盛り上げてくれました。
宴たけなわながら10時40分に中締めを行い、急いで粗方の片づけをみんなで行い、泊まる人帰る人に分かれ散会しましたが、私のデジカメの写真を再生して見ながら、過ぎこし時の流れを思い出しています。
「尊徳の 子孫が語る 話には 裏の裏なる 教えがありて」
「私には 心と体 解きほぐす 役割ありて 笑いを誘う」
「一度会い 二度合う度に 深くなる 人の心の 温かきこと」
「ああ今日も 元気貰った 思いつつ 深夜の道を 友と三人」