○一字違いの大間違い
昨日友人でもあり先輩でもある玉井さんが美しい女性を連れてわが家を訪問してくれました。イケメンと自認しているのか、玉井さんの周りには女性がいつもいて、羨ましい限りです。ここだけの話ですが私だって結構持てるのにと思ったりしますが、まあ要らぬ詮索はしないことにしておきましょう。
その玉井さんのブログに時々アクセスして読んでいますが、中々面白く時々噴き出してしまうのです。昨日読んだブログに「下ネタネギの話」が書かれていました。実は下仁田ネギと言うのが正式な名前で、下仁田ネギといえば知る人ぞ知る特産品なのです。私も現地に行って直接食べましたが格別でした。しかし考えてみれば一字違いでとんでもないものに変化するものだと思わず笑ってしまいました。「下ネタネギ」と「下仁田ネギ」は確かに良く似て聞こえるのです。
同じような言葉遊びに「若者」と「馬鹿者」というのがあります。ひらがなで書くと「わかもの」「ばかもの」でまさに一字違いでとんでもないものになるのです。しかしこの言葉を聞く度に今年の成人式を思い出します。式典に出席した若者たちが主催者のあいさつをしている最中に壇上に駆け上がり、大きな混乱を招きました。その後主催者はみせしめのために警察に告訴して若者が逮捕されたのです。逮捕された若者は「目立ちたかった」のだそうですが、これはもう「わかもの」ではなく一字違いの「ばかもの」と罵声を浴びせられても反論できないような出来事なのです。確かに私たちのような古い人間から見れば理解に苦しむような行動をする今の若者たちですが、この子どもを産み育てた私たち大人にも責任の一端はあるとひとり苦笑するのです。まあエジプトピラミッドの壁にも「今の若者は」という落書があるそうなので、古今東西同じのようです。
よく似た言葉に「キーパーソン」と「パーキンソン」という言葉があります。「パーキンソン病」という難病に苦しむ方々には失礼な話ですが、これを間違って話した市会議員がいるというのです。ご存知のようにパーキンソンは脳の中の黒質にある神経細胞が減ることによりドバミンが減少するため起きる病気で、ドバミンは運動を円滑に行うように脳から指令を筋肉に伝える伝達物質だそうで、これがうまく伝わらない病気です。
一方「キーパーソン」とは鍵を握る人、重要人物、キーマンなどと訳されますが、よく似た言葉ながら全然違うのです。ある議員さんがこの言葉を議会で間違って使ったようで言葉に身を知っている人が大笑いをしたそうです。ところがその言葉をいった張本人の議員さんは「笑うとはけしからん」と怒鳴ったそうです。先日国会で加盟大臣が「うるさい」と暴言を吐き、官房長官がお詫びした一幕とどこか似ているような感じもしました。
利口ぶって横文字を並べるのも結構ですが、もう少し勉強して欲しいと思う一字違いの大間違いを聞き感じた次第です。
「下ネタと 下仁田ネギは 似ているね まるで落語の ネタになりそう」
「若者を 馬鹿者思う 時もある 成人式の 姿見ていて」
「キーパーソン パーキンソンと 間違って 使った議員 阿呆じゃないのか」
「うるさいと 大臣思わず 口に出す 自分じゃ偉い つもりだろうが」