○今年度の授業も全て終わりました
「年末までが期限です。遅れた人には点数をつけませんから注意して提出してください」と、送り先と内容を黒板に書いて愛媛大学法文学部総合政策学科の年間60時間の講義を終えたのは12月でした。学生の中には「先生消印有効ですか?」と尋ねる学生もいてレポート提出が危ぶまれましたが、それでも速達で何とか間に合った学生もいて、19人全員がレポートを提出してくれました。
正月休みに片づけようと思い開封して一応目を通したものの、これを成績に反映するまでには至らず、延び延びになっていましたが、昨日やっとレポートを読み終わりパンチで穴を開けて表紙をつけ点数作業を終えました。
私の授業のテーマは「楽苦しい(たのくるしい)」なのです。授業はできるだけ楽しく、出席日数がそろえば第一関門はOKです。そして前期で出かけた市町村をレーダーチャートに落とす作業による個人提出レポートが第二関門、第三関門は判別発表レポート、そして第四関門は「学びの感想」A4一枚、「私の考える地域振興とまちづくり」(A43枚)の個人レポート提出と続くのです。今年の学生は風邪や部活で公認欠席した以外は授業も全員出席で、レポート提出や発表のハードルも全てクリアーしていて申し分がないのです。
過去の6年もそうでしたが、7年目の法文学部総合政策学科非常勤講師の役目も、パソコンで成績表を入力すれば全ての今年度作業を終えるのです。
役場に教育長として勤めた時期から始めた、大学での非常勤ながら講師としての仕事は、私に大きな成果をもたらしました。何が一番と問われたら、学生からいただいた若いエネルギーと答えるのです。人間はどちらかというとそれが楽だから同質同族を好むものです。確かに私のような大学も出ていない人間にとって、年間60時間と言いながら講義を仕組むことは、傍目で見るほど楽ではないのです。レジメが嫌いでも作らなければならず、ましてや勉強もしなければ追いつかないのです。そういう意味ではこの7年間はむしろ自分自身が学生たちにパワーをいただき、学ぶことの方が多かったような気もするのです。一年目の緊張とは比べ物にならないほど今はリラックスして学生たちと向かい合い、いい成果を修めているのです。それは学生の書いたレポートにも表れていて、頼もしく思います。
さてこれからどうするか、ここが思案のしどころのようです。
「七年も 大学通い 若者に パワーいただく お陰で元気」
「学校じゃ 劣等生の この私 人に教える 資格あるのか?」
「今年も 何事もなく なにぬねの 来年どうする あいうえおかも」
「レポートを 読んで点数 つけ終わる これも区切りの 仕事なのかも」