shin-1さんの日記

○冬にしかできない春への準備

 イソップ物語だったかどうか定かではありませんが、「アリとキリギリス」という話しがあります。秋の季節に冬の蓄えを忘れたキリギリスが、しっかりと冬の蓄えをしたアリに助けてもらった話は、子どもの頃からよく聞かされたものでした。逆に冬の間にやることをしっかりやっておかねばならないことだってあるのです。今年の冬はその点例年にない寒さで事を興すには最悪な条件ですが、それでも意を決し暇を見つけて冬しかできない春への準備を行っています。

 新年早々の苦土石灰を撒いた土の耕しや腐葉土づくり、ブルーベリの根元への油粕施肥、薪割りも一応一段落した昨日は、92歳の親父を連れて、近所に住む妹の竹林に竹を切りに出かけました。春から夏にかけて家庭菜園で使う垣根用の竹を確保するためなのです。

若松進一ブログ

(92歳とは思えぬ親父の働きで夏用の竹をゲットしました)

 昨日は2~3日前からの北西の季節風も幾分の収まり、作業にはさほど寒さを感じない一日でした。毎朝の会話で竹は今が切り時と親父が言うものですから、それじゃあ午前中の一時間余り竹を切りに行こうという相談がまとまったのです。紐や鋸、鎌などのいわゆる七つ道具を積んで出発しました。竹林までは山道を約四キロばかり走らなければなりません。毎年通う竹林なので勝手は知れていて、道の広い所に車を止め、私がドハをよじ登って竹林に入り、親父は私の切った竹を枝を切り払うのです。軽微なこうした作業は昔取った杵柄とでもいうのでしょうか、私よりはるかに年老いた親父の方が腕が上で、一も簡単に処理をしてくれました。

 作業中顔見知りの知人が上から車で下りてきました。道で作業をして邪魔をしていたので断りを入れてその辺を急いで整理すると、その人の車の荷台には何と人間ほどもあるイノシシが横たわっていました。聞けばイノシシ用の罠を仕掛けていて、その罠にかかったのだそうです。最近はイノシシの被害が多く、鉄砲を持たない農家はこうして罠を仕掛けて有害鳥獣の駆除をしているようです。

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(イノシシの鼻息は消えましたが捕まえたお百姓さんは鼻息が荒いようでした)

 竹伐りは20本ほどですから往復の時間を入れても約1時間で終わりました。この竹が夏野菜の栽培のための垣となって、キウリやトマト、ツルインゲン豆などを作る大切な役割を担うのです。竹も木も切り時というのがあって、切り時が悪いと竹や木に虫が入って直ぐに使えなくなるのです。必要な時に急場ごしらえで切った竹は一年しか持ちませんが、こうして寒の時期に切ると3年から5年は持つのだそうです。

 今日は公民館長さんのクヌギ山へ薪にするクヌギの木を伐採に行く手筈になっていて、公民館主事さんも私的に手伝ってくれる確約を取り付けていますの、間もなく作業着に気がえ、朝食を食べて出かける予定です。


  「竹を切り 春夏作業の 準備する 少し早いと? 首をかしげて」

  「トラックの 荷台堂々 イノシシが 罠で捕ったと 自慢鼻息」

  「キリギリス ならぬようにと アリ教え 地で行くように 寒さ堪えて」

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shin-1さんの日記

○送られてきた情報誌プラクティス(実行という意味)

 (財)北海道市町村振興協会から「プラクティス」というA4版の情報誌が送られてきました。この情報誌の編集を請け負っている北海道住宅新聞社の栗原さんがはるばる取材に見えられたのは11月5日でした。取材の依頼が舞い込んだのは、10月30日に釧路で夕日シンポジウムがあって北海道へ出張する直前だったので、電話がかかった時はてっきりその取材かも知れないと、勘違いをしたものでした。

 プラクティスという情報誌の名前の意味が、「実行」であることを栗原さんから聞いて、自治体職員に最も欠けていることだと納得しながら、午後の半日を私が手掛けたシーサイド公園や人間牧場へ案内しました。しかし2ヶ月も前のことなので正直その取材さえもすっかり忘れていたのです。


 昨日北海道佐呂間町の社会教育課長さんからメールが届きました。「情報誌のプラクティスを読んだらあなたのことが出ていたので懐かしくなってメールを書きました」というものでした。期せずしてメールを見たとほぼ同じ時間に、宅配便でその雑誌が届いたので驚きました。

 雑誌は「地域資源とニューツーリズム」という特集が組まれていて、北海道を中心に全国16市町の取材記事が掲載されていました。伊予市双海町の夕日を地域資源にした記事は66ページ立てのほぼ中ほど34ページから見開き4ページを割いて紹介されていました。「沈む夕日を立ち止まらせる?」「夕日で55万人を集客」という大見出しに加え、「公民館取材のNHKディレクターが・・・」「『夕日』がゲストのコンサート」「250人の町民が18時間夢を語る」「人と拠点を育てる」「とにかく目立つアイデアを」「反対とも闘う姿勢」「日本一を作る」などの小見出しが9枚のカラー写真とともい紙面を印象的に飾っていました。

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(プラクティスの表紙)
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(34ページ)
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(35ページ)
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(36ページ)
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(37ページ)

 北の国北海道から届いた情報誌プラクティスを読みながら、過ぎ越し役場職員時代を思い起こしました。この情報誌を読んでいる人たちもかつての私と同じ市町村職員です。金がない、上司の理解がない、住民が反対するなどとやらない理由を並べ立ててやらない職員の何と多いことでしょう。プラクティスという言葉の意味は実行ですから、この情報誌を読んで実行へとシフトして欲しいと願っています。佐呂間町の社会教育課長さんのように・・・・。


  「二つ海 越えた国から 送られた 雑誌見ながら 実行願う」

  「さすが記者 半日だけで エキス書く プロはやっぱり どこか違うな」

  「プラクティス 実行訳し 納得す 一番欠けて いるのはそれだ」

  「プロセスも 結果も大事 公務員 やる気があれば 岩をも砕く」 

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