○臼とセイロの贈り物
人間牧場にかまど小屋とかまどができて3週間になりました。その間火入れ式から、かまどでご飯を3回も炊きましたが、どの人にもかまどは予想以上に好評で、ただ今順番待ちといったところです。その間西土佐からお米が届き、ギノー味噌の田中社長さんからも味噌の提供をしていただき、いよいよ日本の食文化を発信する時が来たと喜んでいるのです。
さてかまどができたらご飯を炊き味噌汁を食べていと思うのは世の常であり、皆さんからも新米のご飯が食べたいとリクエストがあるのは当然なのです。ところが世の中は面白いもので、私のブログを読んだ年輪塾の塾生である二人の方から、臼とセイロを提供したいという有り難い申し出が相次いでありました。臼とセイロは餅をついたり、時には味噌を作ったりする道具として使えるので、快く頂くことにしたのです。
私たちの町のセイロはアルミなどの現代版以外は井桁に組んだ古い型のものなのです。井桁のセイロは金毘羅さんの大きな木のお札は杉の正目だし、木の枯れ具合が板のひずみやひび割れもないため、再利用して神に感謝するとという理由をつ
けて使っていたようでした。
今回大西町に住む大河内さんふぁわざわざ運んで来てくれたのはワッパを作ると同じように丸型ののでした。大河内さんの宅ではもう使わなくなって久しいそうで、人間牧場の備品として使って欲しいといことででしたが、どうして立派なものなので、早速利用したいと思っています。
片や臼は高知県四万十市西土佐町から長年の友人で、またわが年輪塾の門下生である和田課長さんから打診があって、OKを出すなや否やこれも一昨日自分が車に積んで来られ、早速前述のセイロと臼を田舎のオープンカーに積んで人間牧場へ届け、一番ふさわしい場所に置いてみました。この臼は念入りな2段重ねの構造になっていて、セイロと同じように見ただけ、据えただけで一目惚れしそうな気品ある石臼なのです。
早速据えてみましたが、威風堂々いい感じに収まりました。これは何としても近々に餅をついて食べたり振る舞ったりしなければなるまいと思った次第です。
さてそこで、このブログを読んでいる人で、餅をつくときに必要なキネを提供してくれる人はいないでしょうか。買えばホームセンターで手に入れられると思いますが、そこは人々が使い古したようなキネだと人の思いや暮らしの生きざまが込められているはずですから、飛び切り嬉しいと思うのです。差し上げてもいいと思う方はすみませんが私のメールにお願いしたいと思います。
思わぬところから次々と贈られるこうしたことも、インターネット時代のなせる業ではないかとひとり喜んでいます。
「餅つきの 臼とセイロは 届いたが、米とキネなど 未だ届かず」
「おーいキネ 探しているが 見つからず 挙句の果ては ブログで募集」
「臼セイロ かまどの小屋の 内と外 しっくり収まり 使う日待って」
「目に浮かぶ これから起こる こと多く ワクワクしつつ キネが来る日を」