○天気に恵まれていいイベントが実現しました
屋外のイベントを計画する場合まず気になるのはお天気です。私は公民館で13年、産業課で4年、企画調整室で9年、地域振興課で10年、教育長として2年と役場35年の生活をそれぞれ渡り歩きましたが、その殆どが住民運動との関わりだったため、町民運動会や文化祭、夏祭りなどのイベントが多く、その都度気をもんでも仕方がない天気に一喜一憂、また気ままな天気に翻弄されながら生きてきました。
さすがに最後ころは開き直って、天気ばかりはどうにもならないと思っていましたが、退職後も人間牧場での芋植えや芋掘りなどまたもや天気に悩まされる結果になろうとは夢にも思いませんでした。そして今日も年輪塾の公開セミナーで会場となった下灘コミュニティセンターから人間牧場まで往復約2時間のウォーキングを予定していたため、数日前に突然吹いた木枯し一号の凄まじさに、多少心を痛めながら今日という日を迎えたのです。
【カメラルポ】
(グッドタイミング、東京からやって来た講師佐野眞一さんを囲んで)
(人間が運んだ約100個の手繰りの石)
幸いなことに今日は好天に恵まれ、80人の参加者のうち殆どの人が歩くという、しかも池久保地蔵尊の手繰りの石垣を実証する青石(緑色片岩)を一個ずつ持って歩くプロジェクトにも協力いただいて、少し汗ばむほどの陽気の中をみんなで歩いて登っていただきました。
大間道を歩かず車道を歩いたために多少時間がかかりましたが、全員前もって試験的に歩いてタイムを計った松本さんや浜田さんの予定通り、約50分で到着し、人間牧場で多少の休憩ののち下山して12時きっかりにコミュニティセンターに到着しました。
今日のプログラムは年輪塾の役員である清水塾頭、米湊大番頭、松本小番頭、宮本常一を考える会の豊田会長と浜田幹事長を中心に約半年をかけた、年輪塾としては壮大な計画でした。ノンフィクション作家の佐野眞一さんを迎える手筈も、周防大島へ何回か足を運び礼節の限りを尽くして堅い口約束で実現させようとしました。
その間隙をぬったのが青石プロジェクトなのです。今日はその土台づくりです。今日から10年をかけて砂浜の青石を拾い集め、コツコツと防風垣のように人間牧場へ再現してみようと思っています。ある意味ピラミッドによく似た計画です。出来るかどうかも定かではありませんが、実現すれば面白いと思っています。
私の場投げた夢に付き合わされた今日の参加者にはすまないと思っていますが、かつて肥後の城主が浄堵の浜から手繰りで運んだという壮大な事業を再現するのもロマン溢れることなのです。はてさてどうなることやら・・・・。とりあえずこれからはこつこつ自分ひとりでとにかく人を余り当てにせず頑張りたいと思っています。
「山道を 一人一個の 石運ぶ 史実立証 額に汗し」
「ヤッホーと 呼べばこだます 田舎谷 長閑な秋の ハゼ色映えて」
「庭先の 石の数見て 驚きぬ 一人一個も これほど量に」
「歩かずに 車で登った 私ゆえ 石の重さは 車のみ知る」