○「水平線の家」設計者の結婚
「水平線の家」を設計した建築家が明日結婚します。といってもわが息子の結婚なので別にブログに書き込むほどのニュースではないのですが、お目出度いことなので少しだけ述べておきます。
子どもと親の関係は今も昔も変わってはならないものなのですが、つい最近はその親子関係が少しずつ崩れつつあります。親は子どものことを思って言ったつもりでも、子どもからすればうるさい説教にしか写りません。特に父親と息子の関係はお互いが男性であるがゆえに、理性のぶつかりあいがしばしばです。自分の人生を振り返ってみても、同じように父親に反感反目して成長し、自分の息子が大きくなってやっと父親の気持ちが分かるような年代になりました。
「人間牧場」の構想を思いついたとき、思い切って息子に話し、建築家を志していることもあって、息子に設計を依頼しました。結果的にはいらぬ衝突が随分増えましたが、同じ話題で話し合ったり汗をかくことが多くなり、親子関係が随分スムースになりました。嬉しいことですし、これからも話の出来る親子関係を保ってゆきたいと思っています。
まちづくり人である私はこれまで、仕事と称して土日も夜も昼もなく働き家を空けてきました。またまちづくりを息子と真剣に向かい合って話すことも少なかったように思います。
「人間牧場・水平線の家」建設は、私ども父子にとってラッキーチャンスであったとしみじみ思います。明日は息子の一世一代の晴れ舞台、いい結婚式でありますよう祈っています。
そういえば気がついてみれば長男の息子はいつの間にか30歳になりました。当分の間親元を離れ二人だけの暮らしが始まるようですが、早いのか遅いのか分かりませんが、丁度よいと思えば丁度よい雛の巣立ちであります。