〇自分を基準にハイアンドロー
歳を重ねると色々なことがこんがらがって、出会う人がマスクと帽子を被っていると「はて?声をかけられたが誰だっけ?」という珍事はしょっちゅうです。マスクを取れば名前はどうにか思い出せるものの、「はて?あの人は幾つ」となるとてんでダメな私です。
人に年齢を訪ねる場合は「失礼ながら」という枕詞をつけなければなりません。特に年齢を気にする中年以上の女性には、やんわりソフトな物言いをしないと「まあ失礼」とゆがめられて受け取られるので、滅多には聞けません。
年齢は自分を基準にします。自分より上(ハイ)の人は高齢者、自分より下の人は中年者です。それでも最近は自分より上でもかくしゃくとしている人も沢山います。逆に自分より年下(ロー)でも杖をついて歩いていたりする人もいてまちまちです。
昨日ある人に、「ところで若松さん年齢は?」と尋ねられました。とっさに「60過ぎです」とおどけて答えると、「えっ?」と驚かれました。すかさず満年齢は79歳ですが、アバウトな表現だと「60歳も70歳も80歳も全て60過ぎ」なのです。すかさず、「なあ~んだ」と一笑に付されましたが、「年齢にしてはお若いですね」とお世辞を言われました。やはり私も歳相応です。