〇子ども体験塾底引き網体験(その2)
海の町・漁業の町といわれる双海町に住んでいる大人でも、魚がどのような方法で漁獲されるのか、見る機会は殆どありません。ましてや漁船に乗って自分の町を沖合いから眺めることもないのです。もし少年少女時代にそんな異空間体験をしていたら、私のような(少し手前味噌)何にでも興味を示す大人になれるかも知れないと、子ども体験塾では学校でも家庭でも地域でも体験できないことを、体験させてやりたちといつも思っています。
そんな思いから、底引き網の漁船に乗せて、漁師さんが魚を捕る現場を見せてやりたいと、今年も底引き網体験を計画しました。少し船酔い気味の子どももいましたが、網にかかって上がって来た鯛やホウボウなどの様々な魚を見て、子どもたちは興奮気味でした。早速魚市場の水槽付近で魚のさばき方のデモンストレーションが行われ、6~7キロもある大きな鯛や鱧の骨切りを見ることができました。子どもの中には進んで鯛の鱗取りにも挑戦する者もいて、破顔一笑でした。
本当はこの魚を使って郷土料理をみんなで作り漁村センターで食べるところですが、新型コロナの影響でそれも叶わず、大漁の魚はさばいて均等に分けられ、灘町集会所でスタッフの人に炊いてもらった鯛めしとともに、子どもたちの手土産となりました。私の船に乗った札幌から伊予市へ移住し子どもが翠小学校に通うお母さんとお話をしましたが、とてもいいプログラムで、いい体験ができたことを喜んでいました。
「さっきまで 海で泳いで いた魚 底引き網で 大漁漁獲」
「鯛鱗 鱧の骨切 腕利きの 包丁さばきに みんなうっとり」
「コロナ禍で 料理をしたり 食べたりが 出来ずそれぞれ お土産にして」
「札幌から 移り住んでる お母さん 手さばきミズイカ 刺身で食べる」