〇子ども体験塾大久保八十八ヶ所巡り(その2)
頂上の11・12・13番石仏に参拝した子どもたちは、イノシシが荒らした畑中の道を歩き、石久保集落内の細い石垣路路を通って、路肩崩壊でやむなく移転することになり、道端に仮安置されている14・15番へと進みました。その後は下り道で、お接待をしてくれるという駒沢さん宅下の広場に集りました。駒沢さんは脳梗塞を患い多少不自由ながら子こどもたちが大久保八十八ヶ所を歩いてくれることを大層喜び、眺望が開け瀬戸内の海に浮かんで見える島々についても話してくれました。
お接待は駒沢さんの奥さんがタコ飯を炊いて、おにぎりを作ってくれていました。またデコポンを半分に切り手動オレンジ搾り器で搾っ、100%ジュースをサービスしてもらい、子どもたちはデコポンをお土産にいただくなどして大満足の手合いでした。その後石久保公民館広場周辺の76・77・78・79・80・81番の石仏を巡り、帰り道83.86・87.88番で打ち止めとし、スタートしたゴールの場所へ、予定通り11時に全員が事故もなく帰ってきました。大人も多数参加して、半日コースのとてもいい巡拝でした。
2週間前宮本館長さんと隅田主持さん、それの私の3人で事前踏査し、その後隅田さんが一番難所の山道を歩いて、道順をしっかりと頭に入れ、簡単なマップを作って参加者に配布し、回った場所でスタンプ印を押すよう配慮してくれていたお陰で、大助かりでした。マップ裏面の9つのクイズも、子どもたちの気を引き付けるグッドアイデァでした。子どもたち相手のプログラムは、ハラハラ・ドキドキ・ジーンとする工夫が必要です。その意味では100点満点でした。来週は子どもおもしろ大作戦で草木染に挑戦します。楽しみです。
「石仏に 刻んだ文字も 風化して 中々読めず 子どもも苦労」
「イノシシの 荒らした畑 横目見て 穏やか春の 日差しの中を」
「海一望 広場でおにぎり ジュース等 お接待され みんな喜ぶ」
「順不同 24個の 石仏に 子ども無意識 手合わせ祈る」
もう何年も前ですが、私の住んでいる町でも「松前っ子道中」という子供向けの活動が故玉井 桂先生指導の下でありました。我が子と参加しましたが、教育の町らしく町の歴史などがよく理解できました。有難い活動でした。あの時の事は私もよく覚えてます。でも町関係者からしては「予算の使い過ぎだ」と迷惑がってました。玉井 桂先生が引退すると同時に「松前っ子道中」の活動は縮小され、今は存在してるのかどうかはっきりしません。よい活動は経費が掛かるのなら工夫して継続すべきです。私はそう思います。