〇今年の蜂蜜採集終る
春たけなわの4月始めに巣箱の掃除をしたり、巣箱にバーナーで温めながら溶かした蜜蝋を塗って準備をし始めてから、あっという間に6ヶ月が過ぎました。今年は天候異変らしく、例年より入居が遅れたり少なかったと、養蜂仲間から風の噂が聞こえる中、私にとってもいつになく不安なシーズンでした。それでも蜜蜂の師匠である西予市野村町の井上登さんの、変らぬ暖かいご指導や日本ラン・キンリョウヘンの切り花提供を受けたお蔭で、人間牧場2箱、わが家の裏山6箱の巣箱に蜜蜂が入居し、7月28日と8月16日、9月2日に採蜜作業を行なった結果、1升瓶16本の収獲がありました。
3日前箱が軽く期待薄の最期の1箱を思い切って採蜜しましたが、それでも1升3合ほどの収獲がありました。何だかんだといいながら結果的には10升の目標に対し、17升もの収獲があり、満足なシーズンで幕を閉じました。私の採蜜方法は巣の一部を残さず総取りするため、これまでは採蜜後蜜蜂が逃げてしまっていました。今年は少し方法を変えたためでしょうか、今のところ5つの巣に蜜蜂が残っていて、このまま行くと来年の春まで越冬する期待も持てそうです。最初採蜜をする方法は、巣箱の下から二本の鉄製の長い突きノミで天井から巣を外していましたが、今は天板のネジを電動ねじ回しで外し、ステンレス製の包丁を天板と側板の隙間に差し込んで、巣を外す方法を考え付きました。
こうすることで巣を素早く採集することができるのです。採集した蜂蜜滴る巣に群がっている蜜蜂を丁寧に刷毛で巣箱の中へ落とし、プラスチック容器の中へ巣を入れます。こうすることでこれまで巣と一緒にプラスチック容器の中へ入って身動きが取れなくなっていた蜜蜂の犠牲蜂数が大幅に減り、今では数えるくらいになりました。今年は念願だった採蜜後の残存と、蜜蜂の犠牲という二つの懸案事項に進化の後が見られたことは、何よりも嬉しい出来事です。蜜蜂入居誘引のための日本ラン・キンリョウヘンはまだもう少し師匠の手助けが必要ですが、ここに来てやっと入門の域を脱しつつあるような気がしています。何はともあれ今年の養蜂はいい一年でした。来年もさらに進化を目指して頑張ります。
「4月から 9月中まで 6ヶ月 蜜蜂飼って それなり成果」
「目標は 10升でした 努力して 17升と 予想を超えて」
「蜜蜂の 犠牲も大幅 改善し 今では数匹 進化の後が」
「来年も 今年以上に 進化する 自分に約束 させて終わりぬ」