人間牧場

〇高島屋で開かれた五行歌作品展

 前日私が会員となっている松山五行歌の主宰者見山あつこさんから、メールが入りました。「高島屋で開催されている五行歌の展示会に来ませんか」という案内でした。そういえばこの2ヶ月は親父の終末や葬儀、仏事、後始末に翻弄され、忙しくて他のことが手につかない手合いだったため、失礼ながら展示会のこともすっかり忘れていました。昨日は午前中人に会う約束でしたが、かなり激しい雨に見舞われ警報が出るほどだったため、朝早くキャンセルの電話が入ったため、急な思い付きで展示会に出かけることにしました。

作品展の会場にて
            作品展の会場にて
私の作品の前にて
            私の作品の前にて

 高島屋の開店は10時なので、開店一番に出かければ午後の予定もこなせると思い、きっちり開店の10時に高島屋へ到着しました。早速3階から連絡通路のある2階へエレベーターで降り、南館2階の展示会場へ行きました。すでに顔見知りの会員さん2名が受付にて笑顔で対応してくれました。忙しさにかまけてどんな歌を作って送ったかさえも忘れていましたが、見山さんは私の歌を夕日をあしらった台紙に、2首並べて作品に仕上げてくれていました。しかも見栄えのする場所に展示してもらい、いつものことながらその気配りに感心しました。

私の作品
              私の作品

 先日、展示会場を訪れて私の作品を見たと、何人かの人から電話やメールが入っていました。特に松山に住んでいる次男息子嫁のお母さんからも電話をいただいていたので気を揉んでいましたが、話を合わせることができ、見学に出かけてよかったと安堵しました。私の作品は親父の最期や私の心情を綴った次の2首でした。

   「家の畳の上で
   死にたい」と言ってた
   言葉どおり
   親父は九十六歳の夏
   生涯を閉じました

   六日間
    親父の布団で
   添い寝した
   ささやかながら
   最期の孝行でした

 駄作も駄作で人の前に晒せるような歌ではありませんが、受け受けの女性に聞けば私の歌を見ながら涙ぐむ人もいたそうです。お世辞でも「嬉しい」の一言に尽きますが、五行歌は短い表現ゆえの難しさがあり、やってもやっても奥が深いと実感するこのごろです。

  「高島屋 開店同時 中に入る 展示会場 わき目もふらず」

  「住所録 名前を書いて 作品展 感心しつつ 人の歌読む」

  「わが駄作 夕日あしらう 台紙にて 綺麗にできて 中々のもの」

  「親父詠む 五行歌二首を 出品す 見た人電話 メールで感想」  

   

 

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