人間牧場

〇散髪で男前を上げました

 私は殆ど毎月1回程度、近所の散髪屋へ出かけて散髪をします。この習慣はもう50年近くも続いていますが、最近になってその間隔が少しずつ間延びして、妻から「もうそろそろ散髪しないと」と注意される始末です。そういえば前回は年末押し迫ったクリスマス頃散髪したなと思い出し、明くる日の今日から、宮崎県綾町へ講演に出かける予定もあるので、散髪に出かけました。

 散髪屋へ入ると、いつものように散髪をするため、「どうぞ」と奥さんに促され、椅子に座って鏡に向かいました。「今回は少し伸びましたね」とご主人は言いながら、バリカンで襟足から刈り始めました。その後近況や噂話をしながら櫛を使ってハサミで刈り込み、カミソリを当ててもらい、洗髪して50分間の散髪を終えました。いつも思うことですが、散髪は何と気持ちがいいのでしょう。僅か50分ながら髪を切ったり髭を剃ったりする間はいつも夢心地で、時には浅い眠りにつくことだってあり、思わずハッとするのです。

P1070244 また散髪屋と風呂屋は噂話のたまり場というように、ドブ板の話から新聞を賑わす国内外の話題まで、色々な話をご主人や奥さんを交えて話すのです。役場に勤めていたころは近所の話題にも事欠きませんでしたが、退職した今はそんな話にもついつい疎くなり、「へえ~」「知らなかった」というご近所の話もいっぱいあり、思わず笑ってしまうのです。全てを鵜呑みにすることはできませんが、近所世情に疎くなったということは、それだけ自分の行動範囲が狭くなったことだと、納得実感しました。

 散髪をすると、いくら男前の悪い私でも、それなりに男前が上がります。3400円もお金を掛けるのですから、それぐらいな効果がないといけないと、頭を撫でるのです。切り落とした髪の毛は何ミリグラム程度なのに、何故か頭が軽くなったような気がします。加えて散髪をすると襟元が涼しくなるばかりか、寒さが一段と身に染みて寒く感じます。ゆえに昨日はジョギングの時愛用している毛糸の帽子を被っ、一日を過ごしました。

[ この記事をシェアする ]