人間牧場

〇蓄えるしんどさと使う喜び(その4・人間関係の貯蓄)

 私は正月に手元に届く年賀状が、こんな田舎に住んでいながら、多い時は1千枚を越えるほど、沢山の知人友人がいます。現職を退職しさすがにその量は幾分減りましたが、それでも妻が驚くほどの知人友人がおリ、高齢になった今でもかなりの人の名前と顔が一致して覚えているし、交友を続けているのです。私の人間関係は青年団8年、社会教育13年、地域づくり20年、教育長2年の他、21世紀えひめニューフロンティアグループ活動30年、人間牧場10年という縦糸と地域活動に加え、全国をまたにかけた講演行脚などの横糸が織り成す若松進一という男の人生そのものです。

 人に会って覚えてもらったり、付き合ったりしてもらうには、自分のグレードを高めなければなりません。「価値のない人間は付き合うに足らず」なのです。「人間の価値とは何か?」これは私がずっと考え続けているテーマです。他人は人の値打ちを得てして「好きか嫌いか」「損か得か」で判断します。好きで得な人とは多少無理をしてでも付き合いますが、嫌いで損する人は敬遠されるのです。でも本当の人間の値打ちはそんな単純なものではなく、結局行き着くところは「善か悪か」なのです。その意味が分かれば嫌いでも損をしてでも付き合うことができるのです。

 私の妻は私と連れ添って40年を越えましたが、その辺のことをよく知っていて、私の付き合いをサポートしてくれています。全国にいる知人友人に毎年田舎ならではの産品を送ってくれたり、勿論私も毎日ハガキ3枚を出すなどして絆を温めているのです。また請われればはせ参じてボランティア活動で手助けもするのです。人の付き合いはそのようにしんどい部分もありますが、私が今日こうして元気に活動できるのは、やはり多くの人の力であることを忘れることはできません。さあ今日もいい人と出会い、いい人間関係を貯蓄しましょう。

  「好き嫌い 損得よりも 善か悪 そのこと知れば 善人集まる」

  「これまでの 人間関係 貯蓄した 財産使い 今も生きてる」

  「金などは ないが人財 多くあり 楽しい日々を 今日も過ごしぬ」

  「これからも 人・人・人と 関わりて 絆深めつ 絆深めつ」

 

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