人間牧場

〇素敵なプレゼントが届く

 1週間ほど前の1月22日、愛媛県金融広報委員会の依頼で、西予市立中川小学校へ講演に出かけました。小学4年生の教室での授業ですから、講演というよりは講義というのが正しいのかも知れませんが、昨日郵便ポストに届いていた郵便物を若嫁が私の所まで持って来てくれました。その中に中川小学校の堀田春奈先生からの少し大きめの封筒が届いていました。封を切ると中から金色のリボンで綴じられた文集が出てきました。表紙には私が四年生の教壇に立って授業をしている写真がプリントしていて、中々いい写真でした。

堀田先生から送られて来た感想文
堀田先生から送られて来た感想文

 表紙に貼っていたポストイットに堀田先生の心温まるお礼のコメントが書かれていました。私はこう見えても案外筆まめで、毎日3通のハガキを書くよう自分自身に私が命令していて、既に堀田先生に明くる日、お礼のハガキを差し出したような記憶があるので、少し安堵してこの文集をめくりました。「若松進一先生へ」との書き出しで始まる17人の子どもたちの感想文は、いずれもとても綺麗で丁寧に書かれていました。本当はみんなの文章を紹介したいのですが、えこひいきしてはいけないので、一番上にあった都築心さんの感想文を紹介します。

「先日はお金のことをたくさん教えてくださってありがとうございました。ぼくはお金がどれくらい大事でどのように使えばいいかがよく分りました。そして氷は出ている部分がほんの少しだけど、人間はがんばればたくさんできることが分りました。これからはぼくもがんばってたくさんにして、お金も先のことを考えて少しずつ使いたいです。本当にありがとうございました。 4年都築心」
 17人の感想文にはこの日のテーマであった小遣い帳のつけ方やお年玉の使い方、潜在能力と顕在能力の話がリアルに書かれていました。

 私はもう40年近くもこのように、金融広報委員会の委嘱を受けた金融広報アドバイザーとして、あちこちでお金に関する話をしていますが、小・中・高校で児童生徒に話す機会も多く、私たちの育った世代と現代の子どもたちの置かれている立場は、隔世の感がするほど違いますが、金銭教育には不易な部分が沢山あって、古い私でも十分通じることだっていっぱいあるのです。ゆえに時代遅れだしもうそろそろ、その職を辞退しようと思いつつ、甘い言葉で請われるものですからついついその気になって、長い関係になってしまいました。でもこの感想文に勇気づけられて、もう少しボランティアしようかと心が揺れ動いている今日この頃です。

  「西予市の 小学4年の 教壇に 立って講義を 臆目もなしに」

  「授業した 様子の写真 プリントし 感想文が 丁寧届く」

  「難しい お金の話 子どもらに 分り易くを 心がけ話す」

  「感想文 これは私の 宝物 勇気づけられ も少し頑張ろ」

 

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