〇一枚の年賀状で初笑い
数えてはいませんが、私の所へ届いた年賀状の枚数は積み上げたその高さからして、おおよそ700枚ほどのようです。毎年の事ながらその年賀状の一つ一つを、コタツに入って読み返し、差出人の顔や出会った場所などを思い出しています。
届いた年賀状の中に玉井千恵さんからの素敵な顔写真入りの一枚があり、失礼ながら思わず家族全員で笑ってしまいました。玉井千恵さんは私が双海町教育委員会で教育長をしていた頃の、下灘小学校の校長先生です。私と同じように根っからの明るいポジティブ人間で、好感の持てる人でした。下灘小学校のシンボルであるイチョウの木が老衰して枯れそうになったのを見て、子どもたちと「イチョウの木プロジェクト」という事業を立ち上げ、樹木医や林業農家の協力を得て見事に再生させたのです。
その後松山の小学校の校長として転任し退職されましたが、退職後も度々双海町のシーサイド公園に出没したり、講演先で出会ったり、また昨年の10月には高松全日空ホテル総支配人をされていた、一色さんたちと人間牧場にも来られ旧交を温めましたが、笑いのヨガを推進したり能をやったりと、まあ楽しい人です。今回届いた年賀状には、昨年訪れたというモロッコのサハラ砂漠の日の出を、まるでアラビアンナイトのような衣装を身にまとって表現していて、いやはやそのスケールの大きさや発想の豊かさに驚かされました。
肩書きに元校長、元教育長などとつけて、過去の肩書きにすがり付いている人をよく見かけますが、退職して役職がなくなればただの人であり、その点玉井さんも私も過去等に何の未練もなく、ただただ人間らしく生きている点では尊敬できる人なのです。
私の元へは沢山の人が集まって来ます。殆どの人は在職中に受けた社会からの恩に感謝し、恩に報いるべく骨身を惜しまずボランティア活動をしています。私も初心に帰ってしっかりとそういう生き方をしたいと思っています。玉井千恵さんの年賀状はわが家に初笑いを届けてくれました。
「沢山の 届いた中の 一枚で 家族全員 初笑いする」
「辞めてなお しっかり生きる 凄い人 見習い生きる これから先も」
「モロッコの サハラ砂漠の 朝日です 映画出てくる アラビアンナイト」