人間牧場

〇人間牧場での収穫祭

 ⑤ジュニアリーダーの存在

 現職の教育長時代に就任していた子ども教室実行委員会の会長を、合併で双海町という自治体がなくなった後も辞める理由もなく、むしろ進んで今日まで続けています。それは双海町という町の子どもたちにふるさと教育の必要性を強く感じているからで、私にとっては知らず知らずの間に、すっかり生きがいとなっているようです。子どもに対する社会教育はエンドレステープのようなもので、毎年同じようなことを巻き返し繰り返ししながら、週間化しなければなりません。そういう意味では私の会長としての役割もアリかな?と思いつつ、人間牧場というフィールドを持っているだけに、リアルに深く関わっているのです。

子ども体験塾に参加したジュニアリーダーたち
子ども体験塾に参加したジュニアリーダーたち

 社会教育には問題を知らせ提起する事業、学びの援助事業、学びの組織化事業、成果のフィードバック事業の4つがありますが、何故学ぶのか、どう学ばせるのか、学んだことをどう生かすのかというサイクル的視点がなければならず、例え子どもといえど何のために学ぶのかを考えながら学ばせ、学んだことを生かすようないざなわなければ成長しないのです。子ども教室はそのことを念頭において、子ども教室で学んだことを中学生や高校生、大学生になって生かせるようにしようと、ジュニアリーダーの育成に力を入れてきました。その甲斐あってジュニアリーダが随分育ち、活発な活動を展開してくれるようになりました。今回は収穫祭なので芋印を作ることを思いつきましたが、ジュニアリーダーのしっかりした誘導で、危険な刃物を使う作業も、まったく怪我人もなく上手く彫ることが出来ました。

 今年はジュニアリーダー会が発案したスタードーム作り事業が、えひめ地域政策研究センターの助成事業に採択され、20万円の支援を受けました。スタードーム作りでキャンプ活動も大いに盛り上がり、夏の軽トラ市や通学合宿にも活用しましたが、間もなく行なわれる秋の公民館祭りにも披露するようです。
 教育は自律と自立の人間を育てることが目的ですが、人や社会のために役立つ人間を育てることも目指さなければなりません。部活や勉強などが忙しい中・高生や大学生にとって、子ども教室に参加する暇はそんなにはないと思われますが、活動の中で学びながらジュニアリーダー同士の交流により、自分自身が人間としてワンランクアップすれば、何にも変えがたい大きな力が身につくことでしょう。

  「教わった ことを教えて また成長 ジュニアリーダー 目論見どおり」

  「彫刻刀 危ないからと 取り上げる これは間違い 使えるように」

  「兄ちゃんや 姉ちゃんのよう なりたいと 思う気持ちが 育つようにと」

  「ふるさとを 愛する心 育てたい 少しずつだが 成果現われ」   

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