人間牧場

〇久しぶりに砥部町へ

 現職を退職し、サンデー毎日となった私の普段の暮らしは、圧倒的に自宅や人間牧場での時間が第一になりましたが、その次に多いのはやはり県庁所在地松山での活動時間で、自分でも感心するほど毎日のように松山と自宅の間を自家用車で往復しているのです。片道僅か25キロ、時間にして1時間弱ですが、アベノミクスで円安傾向が続いている影響で、ガソリンが大幅に値上げされ、往復に使うガソリン代も馬鹿にならず、ガソリンと財布の中身の減り方が早いと実感するのです。

 そんな日常なので、久万町高原町や高知県仁淀川町へ行く場合に通る国道33号線は殆ど通りません。ましてや砥部町へ行く用事も殆どないので、指折り数えながら砥部町へはいつ行ったのだろうと、記憶にないほど遠のいているのです。
 そんな砥部町へ、愛媛県金融広報委員会からの依頼で、砥部町民生委員会で話をして欲しい講演の依頼があり、昨日の昼過ぎ出かけました。かつて砥部町や双海町が同じ伊予郡だった頃は、若い頃から青年団活動や公民館活動、まちづくり活動で頻繁に通っていたため、行くのが遠のいたとはいえ知人友人も多く、会場となっていた砥部町中央公民館に集まっていた民生委員の中には知り人も多く、少し知り過ぎて戸惑うほどでした。

講演をした砥部町民生委員会
講演をした砥部町民生委員会

 演題は「お金と家庭教育」でしたが、余りお金の話だけでは満足しないだろうと思い、南予地方局から頻繁に頼まれ出かけて話している部分を加えて、1時間ばかりお話をしました。この研修会は金融広報委員会を通じて派遣申請が認められれば、講師料はそちらさんから出て無料とあって、あちらこちらでこの制度を利用しているようで、消費者講座としてよくオファーがかかるのです。
 講演を終えた後、同席した長寿介護課長の重松さんと一緒に1階の社会教育課へ、西松課長さんを訪ねました。重松さんも西松さんもかつて一緒に仕事をした間柄なので、お茶をいただきながら昔話に花を咲かせました。みんなそれなりの役職につき、それなりに歳を重ねているようで、自分の歳を忘れて感心しきりでした。

 帰宅途中、車ハウストベの稲葉社長さんを訪ねましたがあいにく留守、ランバー社長の従兄弟を訪ね少し話し込み、夕方自宅へ帰って来ました。双海町が伊予市と合併して伊予郡の枠組みが崩れたため、砥部町へ行く機会ももうそんなに多くはありませんが、青年団時代、公民館時代、まちづくり時代に知り合った、あの人この人の懐かしい顔々が、浮かんでは消えました。一度そんな人を訪ねて懐かしい話をしたいと思う心境になった私は、やはり歳のせいでしょうか。人恋しい秋の一日でした。

  「久方に 砥部町訪ね 講演す いつの間にやら 遠い存在」

  「あら元気 出会う人たち 近づいて 近況尋ね 笑顔で語る」

  「懐かしい 思う私も 歳とりて 記憶そろそろ 薄れそうなる」

  「近いうち 懐かしい人 訪ねたい 思う私は やはり歳かな」

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