〇人間牧場での収穫祭
④収穫祭のプログラム
今回の人間牧場での収穫祭には、徒歩で片道50分、往復1時間40分の山道移動時間が必要です。いつものことながら子ども体験塾では、現代の子どもが比較的馴れていない「歩く」という行為を、どう意味あるものにするか、いつも知恵を絞っています。山道にチェックポイント設けてクイズラリーをしたり、野草を探して歩いたり、今回は不燃・可燃物ゴミを拾う競争を班対抗で行なうなど、ウォーキングを楽しむようなプログラムで効果を上げています。この日はあいにくの雨で、日ごろ使っているウッドデッキが雨で濡れて使えないため、水平線の家の板間25畳に子どもたちを入れたため、少し窮屈な思いをさせてしまいました。
玄関先の土間は脱いだ靴が所狭しといったところでしたが、すっかり人間牧場での活動に馴れている子どもたちが、靴をきちんと並べれるようになったことは大きな成果です。学校できちんと靴を並べられる子どもが家で何故靴を並べることが出来ないのか、本音と建前の違いを感じながらも、子ども体験塾ではその辺の学校でも家庭でも出来ない教育をやろうとしているのです。
この日の中心プログラムは雨だったこともあって、芋印を作ることをメインにしようと考えました。しかし危険な彫刻刀を小学校低学年の子どもたちに使わせるのは多少心もとないので、ジュニアリーダーに注意を促すよう依頼し、消しゴム印を彫らせることにしました。間もなく年末の年賀状作りが始まりますが、僅か1時間ほどのこのプログラムは子どもたちの関心が高かったのか大いに受け入れられたようでした。
この日は北海道佐呂間町に住む私の親友武田温友さんが送ってくれた、観賞用カボチャをジャンケンチャンピオンゲームでゲットさせてやりました。多少数は不足気味でしたがみんな喜んでリュックに入れて持ち帰りました。また先日ジュニアリーダーの力を借りて作成した「こども什の約束」について、20分ほど時間をかけて、私が分り易く話をしてやりました。「こども什の約束」はこれからも折に触れ、しっかりと教えてやり、実践させたいと思っています。
歩く移動時間、芋掘り作業時間、食事時間、研修時間、遊びの自由時間(ゲーム・歌声など)を組み合わせた体験プログラムを終えると、子どもたちには毎回感想文を描かせていますが、さてどんなに受け入れられたのか、読むのが楽しみです。
「あいにくの 雨だが何とか プログラム 消化しきって まずまず成果」
「子どもには 守るべきこと 什にして 教え導く ふるさと教育」
「まず歩く これも大事な プログラム 工夫をすれば 歩く楽しさ」
「芋印を 彫刻刀で 彫る作業 ジュニアリーダー 正しく導く」