人間牧場

〇インターネットでお買い物

 世の中は変わったものだと、私のような古い時代遅れの人間はしみじみそう思うのです。10年前まで私は職場で仕事上仕方なくパソコンを使っていましたが、自宅にパソコンは持ち合わせていませんでした。ゆえに書斎の机の上はパソコンもなく、論文募集の懸賞金で買ったシャープのワープロ書院があって、もっぱらワープロで文章作成をしていたようです。退職してしばらくの間はこのワープロで原稿書き程度しかしていませんでしたが、そのうち講演先からプロフィールや写真、レジメ、参考資料をデジタルで送るよう依頼があり始め、止む無くパソコンを購入してメールの仕方を習い、その後娘婿の勧めもあってブログを書くようになり、一気に私の暮らしは一変しました。今では暇さえあればパソコンの前に座り、妻が呆れるほどパソコンと格闘をしているのです。最初はトラブル続きで娘婿や息子に助け船を出してもらっていたパソコン操作も、私がパソコンに慣れたのか、パソコンが私に慣れたのか分らぬまま、最近はトラブルも殆どなく推移をしていることは嬉しいことです。

 一昨日プリンターでプリントアウトしようと思ってやり始めると、プリンターにインク不足のエラーがつきました。インクのカートリッジを替えようと操作を始めましたが、買い置きしているはずのブラックインクが見つからず、結局プリントをすることが出来ませんでした。
 こんな場合は息子に助け船とばかりに、息子の携帯に電話すると息子は、EPSONの型式とインクの仕様を言っただけでネットで注文をしてくれました。
 インクにはプリンターの会社が作って販売している純正インクがあるのですが、これが中々高く6色で5千円以上もするのです。私のようにブログを足繁くプリントアウトする人間にとって、これは大袈裟に言えばもう死活問題で、自分の小遣いの殆どがインク代に消えてしまうのです。そんなこともあって、数年前から安売りのインクカートリッジを息子はネットで見つけ、純正でないと故障の原因になるというメーカーの意見を無視して、安売りインクを使っているのです。

 前日頼んだのにインクは明くる日の昨日の昼には、もう宅配便でわが家へ届きました。綺麗なダンボールの中を開けて見ると、注文したインクが3セット入っていました。仕切り書には配送料0円、金額は1セット960円×3セット=2,880円でした。5分の1の安さです。仮にこの純正インクでないインクのせいでプリンターが壊れても、ネットでプリンターを購入すれば2万円程度なので、誰が考えても安い買い物なのです。インクの質はそんなに劣っているとも思えないので、安い、早い、便利を享受しながら、しばらくの間は安心してプリントを楽しみたいと思っています。
 世の中は直接お店に出かけて買い物する人より、ネットで買い物をする人の方が多くなったようですが、ネットで買い物をしようとも思わない私にとって、ネットでの買い物はまだ猫に小判のようですが、息子がいるお陰で今月末に東京へ行く飛行機のチケットも、既に購入することが出来ました。息子様々です。今では読みたい本まで息子が注文をしてくれています。便利な世の中です。

  「プリンター インク足りない エラー出る 早速息子 ネットで注文」

  「早いねえ 明くる昼に 自宅まで 届けてくれる 便利世の中」

  「安いこと 早い便利と いいことが いっぱいあるも 使いこなせず」

  「配送料 ゼロ円誰が 負担する? 訳の分らぬ ことが多くて」 

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