〇松本さんと私のコラボサンドイッチ講演
いつもの事ながら昨日は忙しい一日でした。鳥取市中山間地域人材育成事業「とっとりふるさと元気塾」の一行が外部成功事例地との交流研修のため、17人の団体が親友藤原さんに連れられやって来て、昼食から夜の交流会まで息の抜けない研修となりました。シーサイド公園2階のレストランで美味しい夕日丼で会食した後、午後一番は松本さんが「双海町の地域づくり活動」についてレクチャーし、その後人間牧場へ移動して私がこれまでの活動について話しをしたのです。
私はいつも活動をともにしているのに、松本さんの話を聞いたことがないので、私にとっても興味があり楽しみにしていました。松本さんは沢山の資料をスライドショーにまとめて、「さすが」と感心するほど要領よく分りやすく説明してくれました。メカに弱い、いつもアドリブで話す私には到底真似のできない芸当です。松本さんも次に話す私を意識して、双海町のまちづくりが辿ってきた経緯には極力触れず約一時間話をしてくれたため、二人の話の連携やコラボレーションはまさに阿吽の呼吸だったようでした。
松本さんが双海町の「今」を語ってくれたので、私はまるでサンドイッチのように過去と未来を語ろうと思いました。双海町のまちづくりの黎明期や、失敗談などは数え切れず、幾らでも何時間でも話せるのですが、相手が聞きたい雰囲気を読み取りながら話すのは容易なことではありません。私の持っている話術・話芸を使って心の縛りを解きほぐし、私にもできる、私もやらなければという気持ちのさせることこそ未来戦略の第一歩なのです。二人の話をまな板に乗せ、夜の交流会はお酒の力や日ごろ一緒に活動している仲間の力も借りながら、どうやらやる気を創造することが出来たようです。
それにしても松本さんの発表能力はかなり高いレベルに達しているようです。この調子で遊び心を加え、実践で磨いて行けば、どこへ出ても恥ずかしくないものに仕上がることでしょう。人間には私がそうであったように、遠心力を求める時期と求心力を求める時期があります。松本さんは速いスピードで遠心力を求めてきました。いつの時期になるか分かりませんが、潮目の時期を迎えなければなりません。遠心力から求心力に替わるその時期こそ大切なチャンスであり、チェンジであり、チャレンジなのです。多くの人はこの潮目の時期を出世や管理職という、目に見えない幻影に惑わされてしまい、気がつけば何も残らない抜け殻になって定年を迎え、はかない人生を終えるのです。拳拳服膺、そのような人間にはなって欲しくないと、思った一日でした。
「馴染みだが 長い話を 聞きそびれ 始めて聞いた 新鮮話」
「スライドを スクリーン写し 講義する 私にゃ真似の 出来ない芸当」
「跡継ぎも できたそろそろ 身を引くか 引き際大事 自分で決める」
「遠心と 求心狭間 潮目あり 見まがうことなく 考え対応」