〇香川県市町等係長級研修会(その2)
昨日香川県自治会館7階会議室で開かれた標記研修会で、私の前にお話をされたのはJRホテルクレメントホテル高松の総支配人一色勉さんでした。10年も前に何かのご縁で知り合いとなりましたが、その後色々な場所でニアミス的出会いはあるものの、深い話には至っていませんでしたが、講演が終わった一色さんと講演の始まる前の私と、控室で久しぶりに短い時間ながら楽しい話をさせてもらいました。加藤元松山駅長が宇和島のホテルにいることや、JRを巡るその後の私たちの町のまちづくりについても意見を交わし、私の講演時間が迫ってきたので、再会を約束して分かれました。
私の話は10時45分から12時15分までの90分間なので、「12時50分の特急に乗る予定のため講演終了後の名刺交換はできない」旨をあらかじめお断りして話を始めました。普通この手の研修会の講師はレジメやパワーポイントを用意するのでしょうが、私はお昼寝出張を誘うようなことはしたくないと、あえて2つとも用意しませんでした。レジメを配ると殆どの人はそのレジメを復命書に添付して、聞こうが聞くまいが「別紙の通り」として勉強をしないのです。またパソコンを使うと部屋を暗くするため眠気を誘うのです。その件について、私の落伍ネタ本「夕日徒然草・空の書、第百二十七話」に次のようなことを書いています。
役所や会社には出張がつきものです。職場には出張に殆ど縁のない部署もあれば、県外や時には国外にだって出張する人もいるのですが、最近は財政難で出張の回数を減らされたり、出張旅費を高速道路の場合にはETC確認、航空機は半券確認などが一般的になり、割安チケットを使っても何のメリットもないので、無駄と思える無駄をしているようです。普通の県内出張なら日当も出ず、便利になったこの頃は四国愛媛県から東京へ出張でも、時には一番の飛行機に乗って、最終便を使えば十分用が足せると判断され宿泊がつかないのです。世知辛い世の中になったものだと思う、これもご時勢なのでしょうか。
出張といえば会議が殆どですが、時に長々と話す説明会や、つまらない講演会だと、人に見つからないように工夫して、昼寝を貪る人をよく見かけるのです。前の晩奥様と楽しいひと時を過ごしたと思しき人は、疲れたのか軽いいびきをかいて、安眠の域に達している人もいて、一緒に行った同僚が気を使い手でつっついて注意する一幕もあるのです。お昼寝で給料が貰えるとはいいご身分ですね。
人間はどの程度集中して話が聞けるのでしょうか、ある先生に聞けば小学生は45分、中学生は50分、高校生は60分、大学生は90分から120分、ちなみに一般社会人は30分型だそうです。個人差や条件はありますが、このことが正しければ講演や説明は、30分で切り上げるのが最も賢明な方法で、30分が経てば一般成人である参加者の脳は、みんなシャッターが下りることを主催者は認識すべきでしょう。
ある講師の先生が講演をし始めました。その内スライドを使うため、部屋の電気を全て落として暗くしました。人間の脳は暗くなると眠るようにできているため、殆どの人が先生の話を子守唄と勘違いして眠ってしまったそうです。先生は「今日の参加者は眠るなんてけしからん」よとり心頭に達し文句を言って帰ったそうですが、人が眠るような話と会場セッティングをした、講師と主催者も責められるべきでしょう。(後略)
失礼ながらこのような前置きをして、「地域活性化のための行政の取り組み」について熱弁を振るいました。果たして参加者の心を揺さぶったでしょうか?。
「レジメなく パワーポイントも 用意せず 90分間 熱弁振るう」
「笑わない 行政職員 相手だと 調子が狂い 何か変だな?」
「居眠りを しても給料 ちゃんと出る 復命読んだ 上司はハンコ」
「眠る人 なくて熱心 どの人も ちゃんと記録を 記憶とともに」