○第6回松山五行歌作品展に来ませんか!
「胸の思いやつぶやきを、五行の言葉で詠んでみました。お暑いなか、またご多忙とは存じますが、ご来場の上、ご感想等賜りますようお願い申し上げます。」という優しいリード文を添えた一枚のハガキが先月、見山あつこさんから届きました。前後して私を松山五行歌会に誘ってくれた玉井恭介さんから、一昨年、昨年に続いて続いて「作品展に出品する歌を二首送るように指示がありました。玉井さんは松山五行歌の中心メンバーなので、作本店に出品する作品のイメージを膨らませて、イラストをや手描き文字で化粧額装してくれるのです。早速思いつくまま急いで二首作り、玉井さんのメールアドレスに送りました。
私は松山五行歌会に入っているとはいいながら、幽霊会員のようなもので、歌会には忙しいことを理由にまだ一度も出たことがなく、ましてや欠席歌の提出も締め切りギリギリで、時々見山あつこさんから「締め切り間近です。忘れちゃいませんか」などと督促をしてもらう厄介極まりない会員なのです。それでも見山あつこさんから優しいお導きをいただき、何とかこの4~5年五行歌を送り続けているのです。
私の歌は皆さんの歌と違ってどちらかというと川柳ぽい感じがします。他の人の歌は全てアカデミックで、高島屋7階というビッグな展示会場の一角を怪我すような歌ではないため、最初はお断りをしたのですが、玉井さんから「肩の力を抜いて」と誘われるまま展示の末席を汚しているのです。
展示会は8月23日から始まっていて、8月28日までの一週間です。私は県庁で愛媛海区漁業調整委員の辞令交付式があるため松山に出かけたついでの午前中、高島屋の7階に立ち寄りました。会場では見山あつこさんたちが対応していて、挨拶を交わしながら見学をさせてもらいましたが、玉井さんのご好意で私の駄作も綺麗に化粧されて、会場の一角に展示されていました。
さて、私の今年の作品のテーマは「物忘れ」で次の二首を作りました。
「今日は何日?何曜日?」
それさえ忘れ
わが親父
毎朝息子の
俺に聞きに来る
「久しぶり」
言われてハテナ?
誰だっけ
ホラあの人と
思うけれども・・・・
他の人の作品に比べ茶目っ気の多い私の作品を見ながら、少し気恥ずかしくなり見学もそこそこに会場をお暇しましたが、高島屋で何人かの知人や友人に出会いました。「まあお珍しい。こんな所で出会うとは」挨拶を交わした知人や友人に、7階の展示を実に行くように案内した次第です。
帰ると早速2~3人の方から展示を見た感想がメールで送られてきました。嬉しい反応にも気恥ずかしい気がしました。今日は私たちの家族が見に行くそうです。益々気恥ずかしくなっています。
「五行歌の 作品展示 高島屋 恥ずかしながら 私も参加」
「物忘れ テーマ作品 二首作る 友人上手く 綺麗額装」
「恥ずかしい 今となっては 後祭り 友からメール 『実にいい歌』?」
「わが作品 五行歌言える ものでなし それもまた良し 満足しつつ」