○四国サイコーダイガク最終成果発表会
サイコーを最高や再興、再考とかけたサイコーダイガクという珍しい名前の研修会が発足したのは昨年の6月でした。以来講義やワークショップ、中間発表会、モニターツアー、サイコーダイガク祭を経て、回を重ねること10回目の最終発表会が昨日、双海地域事務所で開かれました。毎回30人ほどの固定メンバーが双海町の観光資源をどのように生かすか、智恵を絞って話し合いました。残念ながら双海町が再興するまでのレベルには達しませんでしたが、それでも合併以来縮み続けていた感のある双海町のまちづくりを観光という視点で再考し、何とかしたいという想いを共有したり、次につなげようと努力した成果は大いにあったようです。
昨日は「着地型観光ビジネスについて」、株ティー・ゲート取締役ニューツーリズムコンサルティング部長福井善朗さんのショートな講義がありました。「着地型のサービスは感動」、「既存の商品を工夫する」、「顧客は創る」、「情報発信ではなく流通」というキーワードを分かりやすくパワーポイントを使って説明してもらいましたが、個人ニーズへの対応や多様化する販路への対応、高まる体験型観光ニーズへの対応など観光イノベーションを起こさなければならないと強調されていました。
その後地域事務所の武智さんと地域おこし協力隊の冨田さんが一年間の成果を発表し、一年間に渡ってサイコーダイガクのコーディネーターを務めた前田さんの司会で参加者が意見を述べ合いました。
昨日は伊予市長さんも2時間の会議に出席していて、双海町の観光資源を原石に例えてエールを送ってくれました。最後に前田さんから発言のマイクを振られ私も一言述べる機会がありました。双海町の観光を考えると、観光協会やシーサイド公園、グリーンツーリズム推進協議会などがありますが、いずれも観光に関するシグナルを出したり、つなぐ機能が不足していて、このままではこれ以上の発展は望めず、近い将来まちづくり会社のようなものの設立に向けて努力していかなければならないと意見を述べました。
サイコーダイガクの学習は参加者の総意によって、今後も継続することが決まりましたが、学習に機会を捉えて夢を語り合うことは大いにやるべきなので、私も参加しようと思っています。発表会終了後500円の会費を持ち寄って謝恩会が開かれました。おでんをつつきながらの立食パーティも大いに盛り上がりました。次年度は私も人間牧場でグリーンツーリズムに似た幾つかのプログラムを実験的に行なってみようと思っていますが、はてさて時間や暇がが取れるかどうか・・・・・。
「久方に ふたみの観光 語り合う 老若男女 三十人もいて」
「頭では 分かっているが リアルとなると 手足動かず」
「何もない 思っていたが 原石は あり過ぎるほど この町凄い」
「仕掛けたる 人の異動も ないようで 根性すえて 前に向かって」