人間牧場

○おどろがんすレディ山んごす京子という女

 「おどろがんすレディ山んごす京子」という今日のブログのタイトルを見て、「これ何?」と思うのは当然かも知れません。実は昨日、伊予地区生活研究協議会の一行7人が、研修会と称して人間牧場へやって来ました。双海町の小西千鶴子さんが会長をしていて、地域事務所の松本さんを通じて研修受け入れの相談があったものですから、娘の子どもを預かる予約を急遽キャンセルして、受け入れることにしたのです。予定通り11時に人間牧場へやって来た皆さんは、かまどで炊いたご飯と味噌汁に加え、それぞれが持参した自慢の漬物を添えて、いきなり楽しい食談となりました。
 研修のテーマは「地域資源の活かし方と特産品開発のヒント」でしたが、参加した皆さん方は日ごろ熱心に活動している方ばかりなので、私の話など何の役にも立たず、ただ生き方のヒントや自分の生き方に納得するための会合のようでした。ゆえに私は多くを語らずむしろ私の生き方にふれてもらえればいいという軽い気持ちで話の輪の中に入りました。

 メンバーの殆んどは顔見知りで、話は上げたり降ろしたりと終始なごやかでした。中にぎんこい市場代表の向井京子さんというやる気満々の女性がいました。積極的な発言やその中身が濃いので、ついつい引きこまれましたが、ご主人が建設会社に勤めていたものの、両親の病気や老いを機に広田村へ帰郷し、仲間と共に松山市銀天街にぎんこい市場という空き店舗を利用したお店を出店し、話題となっている人なのです。
 彼女には自分で名前をつけているもう一つの愛称があって、それが「おどろがんすレディ山んごす京子」なのです。「おどろがんす」というのは人が入り込めないほど荒れた所と、私も田舎者ですから直ぐにその意味が分かりました。「山まんごす」とは「山の奥」を意味します。要は私と同じく「田舎者」を強く意識し、田舎を見せびらかせて生きているのです。「山奥組」など男性なら田舎を自慢して生きている人は沢山知っていますが、女性では高知県四万十市西土佐の「山間屋」を名乗る中脇由美さんを知ってて、彼女に匹敵するパワーの持ち主のようでした。「地産外商を企てる「おどろがんすレディやまんごす京子」という愛称は大いに気に入り、直ぐにお友達になったような気持ちになり、今後の交流がとても楽しみになりました。

 さて京子さんとの議論で最後に話題になったのは、やはり今後の情報発信の仕方でした。彼女はかつて私がそうであったように、非人間的なインターネットやメール等を余り信用していないようで、通信手段ももっぱらFAXを多用しているようでした。私の例を話しながら、これからは好む好まざるに関わらずインターネットやメールでの情報発信は、欠かせない世相になっていることを話しました。彼女のバイタリティーや溢れる生き方や、FAXに書いている日常の何げない話はもう飛びっきりいい田舎発の情報なのです。ネットやメールが全てではないものの、世界に通じる情報手段を手に入れて、それを蓄積すれば凄いことになるのです。
 かくいう私も7年前までは彼女と同じでデジタルに疑心暗鬼でした。それがブログをやり始めてから滅茶苦茶面白くなって、ブログやメールの蓄積は今や人から見れば気違い沙汰のようなのですから驚きです。私にとってブログやメール、それに人間牧場という施設は強力な武器であり、この武器なしで「ザ・ワカマツシンイチ」を語ることは出来ないのです。
 若松進一という人間のこの7年間の進化は、あれ程夢中になってやった夕日によるまちづくりをしのぐ勢いなのですから驚きです。私の勧めで始めた島根県西ノ島町の角市さんや、私に影響されて始めた伊方町三崎の浅野さんなどはもう私より何歩も先へ行っていますから、驚く他はないのです。「おどろがんすレディ山んごす京子」さんも、来年は見事に変身していることでしょう。大いに期待したいものです。愛を込めて・・・・。

  「愛称を 聞いて驚く この女 田舎者だと 看板背負って」

  「ブログ書け 熱を込めたる 訳がある 俺さえ進化 できたのだから」

  「この女 やり手ひと目で 惚れました 他人の女に 惚れるだなんて」

  「世の中にゃ 達人いるもの 連れ添いの 顔が見たいと ついついニヤリ」 

 

 

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