人間牧場

○北海道旅日記(その7)

 冬真っ只中の北海道の旅は僅か二泊三日でしたが、私にとっては今回も船木さんと井田さんご夫妻のお陰で、思い出多い旅となりました。千都山から見た網走周辺の景色は好天だったこともあって、はるかに知床連山まで見渡せ、また雪に覆われた大地はどこが畑でどこが湖なのか想像がつかないほど真っ白で、あらためて北海道の広さと魅力を満喫しました。
 女満別空港へ少し早く着いてカウンターで荷物を預けようとしましたが、少し大きめのカバンの中に木になるカバンを入れていたので、中に入っている金属製のハーモニカ2本がレントゲン検査に反応し、荷物を人前で開けさせられるハプニングもありましたが、乗り継ぎの中部空港を経由して最終目的地の松山空港まで届けてくれるため、身軽な姿で飛行機に乗れるのです。空港2階のレストランで少し遅い昼食を取りました。先日津別の西洋軒で食べた3代目の塩ラーマンの美味しかった味が忘れられず、ここでも塩ラーメンとハーフサイズのイクラやシャケの乗った丼を、井田さんご夫妻と一緒に美味しくいただきました。

 女満別空港で井田ご夫妻と別れ、少し早くチェックインしました。間もなく律儀にも船木さんがわざわざ飛行場まで見送りに来てくれました。チェックインしているため外に出あられず、携帯電話で話せることも忘れて、内と外の窓越しに大きな声でお互いの心を二言三言交わしましたが、少し心残りとなりました。前回来た時も船木さんや女満別の女性たちが、空港の屋上で盛大な見送りをしてくれた思い出が蘇りました。飛行機は予定通り14時45分に空港を飛び立ち、絶好の天気の中を飛行しました。左窓側の19番席だったため眼下に北海道の広大な真っ白い大地が広がり、やがて大雪山や太平洋が見えました。その後下北半島や津軽湾、青森市街、秋田、鳥海山、白山、新潟市街等をまるで日本地図を見ているように機窓から眺め、雨の中部空港へ降りました。
 乗り継ぎ時間が1時間余りあったので、空港の通路に置いてあるインターネット用のパソコンの前に座り、この日のブログを2本走り書きしました。空港でブログを書くのは2日前往路のこの場所で書いて以来2度目ですが、いい記念となりました。

 三日ぶりに帰郷した愛媛松山は残念ながら雨でした。それでも心配された飛行機の欠航トラブルもなく無事ふるさとへ帰って来ました。空港近くのコナンパーキングで愛車の軽四トラックと再会しました。帰宅後は船木さんや井田さんからいただいたホタテの干し貝柱を、息子たちにお裾分けして三日分の旅の思い出を存分妻に話してやりました。
 今年はどういう訳か県外への出張が多く、今月もこの度の北海道を皮切りに、この週末には島根県益田へ、そして香川県小豆島、広島県福山市と目白押しです。多分この歳なので今回の北海道サロマへの旅が一番遠いものと思われますが、退職して7年が終ろうとしているのにこの忙しさは、やはり尋常ではありません。心をしっかりともって仕事をこなし、行く先々の姿を目と心に焼き付けておきたいと思っています。今回の旅も私にとっては忘れられないものとなりました。船木さん、井田さんご夫妻、そして出会った人々に感謝をしつつ、北海道旅日記を終ります。写真の添付は間もなく・・・・。

   「恐らくは 一番遠い 旅だろう 講演終わり やっと一息」

  「今回も 行く先々で ご縁あり お礼のハガキ 次々届く」

  「お礼にと いつも変わらぬ デコポンを 郵便局から 北海道へ」

  「どうしたの? 今年は県外 行く機会 やたらと多く 困惑しつつ」

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