○風は吹けども山は動ぜず
小沢さんの秘書が逮捕され政治献金問題で与野党の攻防が一段と激しくなってきました。小沢さんの言うとおり何もやましいことがないのであれば、不当な国家権力の介入としか言いようがないのでしょうが、日本の検察が嘘をついて現政権に協力しているとも思えないし、私たち国民はどちらの何を信じたらいいのか、こんな不景気な世の中ですからもう少し真面目に景気対策などについて考えてほしいと願っています。こうした茶番劇は今に始まったことではないので、国民は冷めた目で見守るしかないのです。マスコミも報道の自由を振りかざして、茶番劇の手助けをしているように思えてなりません。名探偵コナンの名セリフ「真実は一つ」なので、真実をしっかりと解明してほしいものです。
どうして政治家は嘘をつくのでしょう。言っている言葉が信じられないところに政治不信や選挙の投票率低下に結びついていることをもっと考えてほしいと思うのです。
昨日の朝9時ころ大学へ出勤する途中に、天山の交差点で街頭演説の光景を見ました。忙しく通り過ぎる車も交差点では信号ストップします。それを狙ってのアピールのつもりでしょうが、次期選挙に立候補する候補者予定の人がマイクを持って一生懸命何かを訴えていました。寒い冬の時期なのでどの車も窓を開けないため、何を言っているのかさっぱり分からない様子でした。私は信号が青だったため顔見知りのその方には失礼でしたし、周りに悪いとは思いましたが、クラクションを短く叩き「ご苦労さん」と応えてあげました。候補者予定の方はそのことに気づいたようで、手を挙げて応えようとして思わずマイクを地上に落してしまい、バックミラーにマイクを拾う姿が映り、済まない気持ちでいっぱいになりました。
それにしても最近は選挙の事前運動ではないかと思うほど候補者の看板が目だち、綺麗な町も看板と候補者政党の幟で埋め尽くされていて、美観を損ねているのです。綺麗なまちづくりを一方ではマイクを持って訴え、一方では相反する行動をして姿には余り共感を覚えないのです。多分街を良くすることよりも政治家になりたい願望の方が強いのだと思うのです。現にあれほどよろしくお願いしますと頭を下げた国会議員も選挙が終われば全く顔を見せず、東京の上屋敷に妻や子供を住まわせてお江戸暮らしを楽しんでいるのです。次の選挙も気になるのでそろそろ参勤交代のような形のお国入りがあるのでしょうが、政治の世界は今も江戸時代と全く変わっていないようです。
先日春一番が吹いたとき、私たちは余りの風の強さに恐れおののきました。山はごうごうと音を立てて木々を揺らし、小枝が飛んできたりしましたが、「風は吹けども山は動ぜず」のことわざどおり微動だもしませんでした。今の日本は「風が吹かぬも山動く」ような軽々しさで、少し旗色が悪くなるとまるで敵前逃亡のようにさっさと責任を逃避してしまうのです。せめて「風吹くも山は動ぜず」まではいかなくても、風が吹いて山を動かすくらいにして欲しいと願っています。
もうそろそろ春2番の風が吹きそうです。北海道と青森から交付金発給の知らせが届きました。受け取った人は満面の笑顔でインタビューに答えていましたが、小さな町だからできる即決行政に大きな拍手を送ります。大きいからできないというのは、行政のやらないことをやれないという言い訳にしか過ぎないと、合併したくないのに合併させられて大きくなった住民のうそぶきが聞こえてくるようです。
もちろん私も12千円をいただいて消費行動を起こす予定です。
「風吹いて 山が動くか 日本山 もっとどっしり 景気対策」
「嘘つきが 多いと不審 募らせる 誰を信じて いいのでしょうか」
「金成功 した人末路 結局は 金でその身 滅ぼす例え」
「村だから できるというが 市や町じゃ どうして出来ぬ 首をかしげる」