○恋人の聖地にモニュメントができました①
双海町にある道の駅ふたみシーサイド公園に、「恋人の聖地」というお墨付きをいただいたお陰で、最近は何かと騒がしい日々を過してきました。全国100箇所のひとつに選ばれたのですから、それはそれとして喜ぶべきでしょうが、どうも100選なんてお墨付きは、出す方も出される方も金儲けの打算が働いて、取らぬタヌキの皮算用が多いようです。一方その選に漏れた人や地域では選ばれた所を羨ましがっているようですが、選ばれようが選ばれまいがそんなことは二の次で、新しい物語を作ればいいのです。しかし選ばれると100選の中で新たな競争が始まり、ナンバーワンやベストワンを目指して下等競争が始まるのも事実なのです。
「恋人の聖地」に認定されたことが知らされたのは4月はじめでした。それまでに公募があって、応募したいと打診がありました。というのもシーサイド公園には私が発想して造った恋人岬があって、「恋人の聖地」としての条件は既に整っていたからです。断る理由もなく、また私が断る立場でもないので賛同の意を示したところトントン拍子に話が進み、結果的には高速道路伊予灘サービスエリアとともに愛媛県内で2箇所とも伊予市が独占する事になったのです。
早速心ある人が集まって今後の進め方について話し合いが持たれ、私も行きがかり上その末席を汚しました。今の時代は情報が的確に早く捕らえられていて、全国の「恋人の聖地」では早くもモニュメントを設置したり様々な取り組みがされていて、それが一覧表になって写真で紹介され、いかにも競争をあおっているように思われました。様々なノウハウを持っているように見える私ですが、それはもう過去のものであって、「恋人の聖地」の選定を機に脱皮すべきと考え、私の考えは極力押さえて若い人の意見を重視するよう一歩引いた所に軸足を置いて臨みましたが、それが結果的にいい成果を出すことができたように思います。
私の役割はモニュメントの設置でした。金を安くしかもいいものを造る、これが命題ですから私の出番は当然のことです。私はひらめきを大事にします。しかし他所の事例を見ると殆どすれがフェィスシートになってしまうので、物真似に終わってしまうのです。私が頭に描いたことを馴染みの石屋さんに話しました。この石屋さんは願い石も童謡の小路も私の発想をより近い形で具現化してくれました。故に今度も大まかな予算とアイディアをいって原案をまとめてもらいました。今はCGの世界なのでより具体的な提案を示さないとみんなが納得しないので、何度か打ち合わせをして、一度は石屋さんまで出向きフォローしました。4日前までには仕上げてもらうよう依頼しましたが、雨の烏合で少し気を揉みましたが、NHKのいよかんワイドにも間に合って、昨日の除幕となったのです。昨日は市長さんも見えられ、除幕に立ち会っていただきましたが、予想以上の出来栄えにうれしく思いました。
(市長さんも参加した除幕式)
(これが私が担当した恋人の聖地選定記念モニュメントです。表には選定のプレートがはめ込まれています)
(このモニュメントは裏からは夕日と恋人岬のモニュメントがハートに中に入るようになっています。この日はマスコミがカメラで撮影している様子が入りました)
(ハートの中に二人が入るとカメラスポットとなります。お遊びで私が一人入ってはいポーズです)
シーサイド公園にまたひとつ新名所が誕生しました。シーサイド公園はもう夏真っ盛りで、この日は海開きに合わせるよう沖合いには海上保安庁の巡視船が訪れ一斉放水までサービスしてくれました。またアクアラングの皆さんも恒例の海底の掃除をしていただきました。
モアイ像のある中庭には、私が15年前に植えたデイゴが見上げるほど大きくなって、真赤な花が今を盛りと印象的に咲いていました。
「中庭に 自分の植えた デイゴ花 真赤に咲いて 夏を知らせる」
「恋人の 聖地記念し モニュメント 公園に又 ひとつ想いが」
「限られた 予算で造る 知恵ハート 恋人たちの 歓声嬉し」
「夏の雨 降ったり止んだり しながらも 通り過ぎゆく 背中濡らして」