○カードの作成を断りました
昨年の父の日に子どもたちかがプレゼントしてくれた、エプソンのプリンターを使い始めて一年が過ぎました。最初は嬉しくて様々なプリントを試みていましたが、そのうち慣れて今では日常程度の使い方になっています。あれ程自分のブログを全て印刷しようと意気込んでいたのに、気がつけば今年も早半年が過ぎようとしているにも関わらず、今年の分はまだ全然プリントアウトしていないのです。さてどうするか考えただけでも気が重くなりそうです。でもどこかでけじめをつけなければならないので、とりあえず一か月分だけでも徐々に進めたいと思い、昨日大学の講義に出かけた帰り道、松前のエミフルに出来た大型家電店DEODEOに立ち寄りました。というのも学生たちに「エプソンのプリンターインクは何処が安いか」聞いたところ、大型家電店なら大体同じような金額だと教えてもらったからです。
DEODEOの店内は迷うほどの広さで、何処に何があるのかさっぱり分らず店員さんに問い合わせ、インクカートリッジの型式番号を告げ買い求めました。支払いレジに行くと店員さんが「お客様カードをお作りになりませんか。ポイントが貯まって断然お得です。このカードだと毎年幾らかお金がかかりますがいかがですか。開店の記念のため今回は無料です」というのです。普通このようなお店で使えるポイントカードは無料が多く、無料ならと思ったのですが、カードの嫌いな私は「次回からお金が要るのなら結構です」と断ってしまいました。怪訝そうな顔をした女性の店員さんを尻目に、そそくさと買い物を済ませて店を後にしました。
最近はカードの時代でカードを作らせて会員としてお客の囲い込みを計るお店が随分増えてきました。ガソリンスタンドなどに立ち寄ると、殆どのお店がキャンペーン中だとか何か理由をつけてカードの勧誘をするのです。これらのカードは一回だけのものもあって、車の片隅で放置され、いずれゴミになる運命を辿るのです。
「断る勇気」は中々難しいものです。前述したように私はカード決済が嫌いで、極力カードを持たないようにしています。行きつけのガソリンスタンドは会員証があれば3円引きなので、高くなったガソリン代に対抗する生活防衛のつもりで使っていますが、カードは先日作った高速道路のETCカードと二枚のみで、それ以外持っていません。銀行や郵便局などカードでお金を引き出したこともなく、その方法さえ知らないのですから、時代遅れもはなはだしいのです。
お陰でカード時代には乗り遅れてしまいましたが、それでもカードによる事件に巻き込まれることもなく今日を迎えているのです。今の時代は流行を先取りして生きる人もいますが、私のように流行に逆らって生きている人も話してみれば結構いるものです。「あなたもそうですか。実は私も・・・・」なんて会話をして安心したりするのです。これからも「断る勇気」を持ってカード時代を乗り切ろうと思っています。
それにしても「インクは高いなあ」、それにしても「インクは早くなくなるなあ」と思いつつ、プリンターのインクが揃って、さて始めるかと思った矢先、今度はプリンター用紙が少なくなっていることに気がつきました。「うーん間も拍子も悪いなあ」と自分の愚かさに納得しながら、思案の朝を迎えています。
流行語となった「とりあえず」を引用して、今日のところはプリントアウトより、プリントインに心がける一日としましょうか。
「インク代 馬鹿にならない 妻が言う その通りだと 私同調」
「作りません? 誘いを受けて 作りません 断り店員 機嫌損ねる」
「何枚も 見せびらかすよう カード持ち 買い物する人 偉いもんだね」
「プリントを しようとインク 買い求め 紙を忘れた 俺は間抜けだ」