○軒に吊り下げられたタマネギ
岡山県笠岡市へ一泊二日の旅に出て、途中家に帰らず二つの会議をこなし、今夕やったわが家へ帰って来ました。頑丈な身体ゆえに疲れた様子もないと思っていましたが、娘の家族とと長男家族がほたる祭りを見学するため昨日からわが家へ泊まりに来ていたようで、前もって妻から「帰宅時間は何時頃になるの?」と電話がかかっていたので、午後7時過ぎと予告していたので、みんながw足しの帰りを待っていてくれて、賑やかな夕食会となりました。特に一歳とゼロ歳の孫は頭の真に堪えるような賑やかさで、食事が終わって三々五々引き上げた後はまるで嵐の後の静けさで、拍子抜けがして疲れがどっと出てきたような感じになりました。それでも五歳の孫は「おじいちゃんとお風呂に入る」と待っていてくれて、久しぶりに二人で仲良くお風呂に入り旧交を温めました。
帰って、昨日出かけに畑で引き抜いて出かけたタマネギの処理が心配でしたが、親父は昨日と今日の二日間で、タマネギの古い皮をむいで何個かをビニールの紐で縛り、綺麗に軒先に吊るしているのです。日頃から几帳面な親父のことゆえそれはまあ見事で、まるでタマネギを吊るした様はインテリアとでも言うべき美しさで感心してしまいました。
わが家のタマネギはこれまで10年以上にわたって魚網を縫い合わせた袋に入れて、煙会所の軒先に吊り下げていました。こうすることで茎が枯れてもタマネギは落ちることはなかったのです。ところが毎年同じ袋を使うためかどうか分りませんが、半年もするとタマネギの袋で鎖が出始め、その腐りが袋全体に及ぶという悪循環を繰り返してしまい、最後ごろはタマネギの腐った汁が地面に落ちて美観どころか衛生にも悪いので、今年から昔のように茎を縛って吊るす方法に切り替えたようなのです。
90歳の親父ながら、昨年までの失敗をちゃんと反省し、新しい方法を編み出しているのです。私などはその事に気付いていても改善せずそのままで処理しようとしていたのですから、穴があったら入りたい心境なのです。
昨年までは私も手伝って土の付いた古い皮を取り除く作業をしていましたが、これだけのタマネギの皮を剥く作業は大変だったんではないかと、思わず親父ながらその勤勉さに頭が下がる思いです。
夕闇が迫り、折り悪く間もなく振り出しそうな空模様なので、今日は写真撮影は断念しました。明日の朝綺麗なタマネギの行列を皆さんにお見せできそうです。
娘も息子も今日は帰りにタマネギとジャガイモを沢山親父から貰って帰って行きました。どちらの家も料理が得意なようなのでタマネギとジャガイモを使って美味しい料理を作ってくれる事でしょうが、多分カレーか肉じゃがくらいが定番で、余り期待できそうにもありません。
先月誕生日を迎えた尚樹は伝い歩きが出来始めていますが、8月末に誕生日を迎える希心はまだやっと寝返り程度で、メタボではないかと悪口を言われるほど太って、抱きかかえるとずっしり重さが伝わってきます。2ヵ月半も早く生まれた尚樹は後発の希心に体重では追い抜かれそうな雲行きです。
「タマネギも 軒に吊るされ インテリア 田舎演出 趣きあるね」
「九十に なっても懸命 この二日 親父はアリで 俺キリギリス」
「この二日 天気味方の 取入れを 終わりタマネギ 軒に吊るされ」
「お疲れさん 足腰肩に サロンパス 貼って親父の 苦労慰め」