○梅干しと梅酒づくり
人間牧場の梅も今年は裏作で梅の実の収穫が昨年の半分以下なのです。それでも天の恵みとでもいうのでしょうか、11本の梅の木から今年はキャリー4箱、計80キロの梅の実が採れました。普通の家庭だと「えっそんなに多い梅をどうするの?」と鳴るのでしょうが、わが家では梅干し40キロ、梅酒30キロ、残り10キロをおすそ分けに回しました。普通だと梅の処理をかいがいしくやる妻が、このところ風邪気味で体調が優れないため、今年は初めて私が挑戦しました。妻が「お父さん、梅の処理は手間とお金がかかるのよ」と言う通り、塩と砂糖それに梅酒用の瓶とホワイトリカーなど必需品を買い求めることから始めました。昨日生協の理事会が終り、帰りにスーパーとホームセンターに立ち寄りましたが、お目当てのものが全て揃わず四苦八苦しました。昨日は梅を選別して水洗いし水気を取り梅干しの漬け込みです。私の作業を遠目で見ていた妻はぎこちない私の作業についつい手を出し共同作業となりました。倉庫から取り出して洗っておいた梅干用のプラスチック樽三つに分けて塩20%で漬け込みましたが、梅酒の作業が全て残って日没終了です。
今朝は妻が仕事で留守なので、私一人が8リットル10本の梅酒専用ガラス瓶に洗って水切りした梅を3キロずつ軽量して入れて行きます。本来ならホワイトリカーと氷砂糖を使うのですが、私がアルコールを飲まないのと、人間牧場にやって来る子どもたちのためにアルコールゼロの梅ジュース主体で仕込んで行きました。それでも人間牧場へは大勢の呑み助がやって来るので、その仲間たちのリクエストに答えてホワイトリカー入りの梅酒も4本仕込みました。
一人の作業は中々はかどらず作業が終わったのは12時近くになってしまいました。今日は午後1時から町内の101歳で亡くなったおばあちゃんの葬儀があるため、急いで跡片付けをして帰ってきた妻と昼食を済ませ出かけて行きました。今日は梅雨の晴れ間ながら天気がよく外は汗ばむほどの陽気でした。
昨年はこの瓶を人間牧場の押入れに保管しましたが、今年は鯉が死んで使わなくなった池を地下室に改造したため、そこへ入れる事にしました。この地下室だと温度も余り上がらず、しかも暗室のため梅酒の熟成には最適だと思ったのです。今朝その入口の蓋を開けて中に風を通していたため地下室はかび臭くもなく、10本の梅酒の瓶を丁寧に中へ入れ、瓶の上にナイロンの袋を被せて一通りの作業を終わりました。昨年の経験からいうと9月には新酒が試飲できるようですが、昨年仕込んだ2年物の梅酒もまだ残っているので、ゆっくり一年をかけて熟成したいと思っています。
本当は仲間を集めて梅酒を造る作業もワイワイガヤガヤやりたいのですが、いかんせん私の予定が立ちにくく、明日は泊り込みで岡山県笠岡市へ出掛けなければなりません。多分来年は梅が表作なので、梅酒を造るプログラムを人間牧場のメニューに入れてみたいと思っています。
急がず慌てず、それでも今年の仕事はきっちり片付けて、来年につなげる、これが人間牧場の仕事なのです。
「梅干しと 梅酒を造る 中腰の 作業で腰が 少々変だ」
「今晩は 梅酒で祝い せにゃならぬ 畑の恵み 神々感謝」
「醸造の 瓶から取り出す 梅酒梅 煮詰めてジャムを 作ってみよう」
「今年こそ 梅酒を瓶に 入れ替えて 手づくりラベル 張って中元」