○新しい2007年のWritingCalendar
?私はこの30年余り、愛媛県金融広報委員会からいただいた卓上カレンダーを愛用していましたが、同委員会が経費削減という名目で印刷を止めてから3年間は同じような規格の愛媛県商工会が作成した卓上カレンダーを愛用しています。師走になって暮も押し迫り、新しい2007年の予定が入り始めたのでもうそろそろと、昨日商工会へいただきに出かけました。商工会には今届いたばかりという梱包を開け印刷インクのにおいのする一冊を手渡されました。昨年の表紙はバイオレットとでも表現するような鮮やかな色でしたが、今年は深いグリーンで観光に優しい色だと直感しました。表紙を捲ると2007年一年間のカレンダーが月ごとに出ていました。誰がどう並べるのか分りませんが、2月と3月と11月、1月と10月、4月と7月は同じ日が土日など新しい発見がありました。土日など関係のない自由人にとってはそんなデーターは必要ないと思うのですが、それでも土日に全国の各種イベントが集中するため、最低限のデーターは頭に入れておいた方が得策かも知れないとまじまじと見てしまいました。
早速ページを捲り予約の入っている項目を書き込み始めたのですが、何と来年は年明け早々の1月3日には今治市玉川町の成人式が入っていたり結構忙しい日々が続くようです。でもこうしてカレンダーに書き込む項目が多いのも楽しいことだとしみじみ思いました。
定年を迎えたのは昨年なのですが、60歳と6ヶ月で定年なのでもう年が明けると私は数え年で63歳になるのです。カレンダーに家族の誕生日や自分だけが考えて作った記念日を入れると相当な筆数になります。5月5日の結婚記念日や6月23日の旅立ちの記念日(第10回総理府派遣青年の船の班長としてアメリカ・メキシコ・ハワイへの派遣が決まった日)など様々ですが、来年も家族が元気で言い一年であるよう、正月でもないのにやたら神妙になって書き込んだのです。
書棚の引き出しには過去30年の卓上カレンダーがしまい込んでいます。懐かしくなってその幾つかを捲ると、これまた過ぎ越し懐かしい日々が甦ってきます。過去を余り振り返らず未来を見つめて生きようと努力してきた私にとって、これら数十冊のカレンダーはこれまではどちらかというと無意味だったのですが、少し過去を振り返りながらのんびり過ごすのも悪いことではないと思ったりしましたが、やはりそんな心の変化は歳がそうするのでしょうか。
私の卓上カレンダーの中に3冊ばかり、警察に証拠書類として提出したことのあるものがあります。一連の舟券売り場事件で役場に警察の家宅捜査が入った時のものです。立件に向けて5日間も供述人として県警本部知能捜査班に呼び出され取調べを受けたのです。私たちの立件ではなく、和歌山や宮崎で問題になっているような贈収賄事件に議員さんがどのように関わっていたかを調べるためでした。結局議員や企業から逮捕者が出て大きな混乱を招きました。その証拠書類を示す張り紙がカレンダーの表紙に生々しく貼り付けられているのです。1年後様々な捜査が終了して証拠書類と共に帰ってきましたが、今も懐かしい騒動でした。
多分私たちのあの頃と同じように、和歌山や宮崎では一喜一憂の日々が続いているのでしょうが、捜査令状を読み上げられ、家宅捜査に立ち会った経験は、もう二度と味わえないでしょう。
「来年の 卓上カレンダー 捲りつつ 心新たに 文字を書き込む」
「あと少し 残りし日々を 思いつつ 来年こそはと 年寄り冷や水」
「ああ俺も 六十三とは 子ども目に じじいと見える 歳になったか」
「一冊が 俺を支配の カレンダー 一年間は あなた言うまま」