shin-1さんの日記

○久しぶりに単車に乗って

 梅雨が明けないため蒸々としたうっとうしい毎日が続いています。この分だと梅雨が明けぬままお盆を迎えるのでは?と錯覚しそうです。こんな日は単車に載るのが一番と思い、50CCのヤマハメイトですが車庫から引っ張り出し、ヘルメットをかぶって家を出ました。まとわりつくようなジメジメした空気なのに単車で走ると、風を切って走るためとても爽快で、夏は単車に限ると思いました。

 久しぶりに海岸国道378号を走り、唐崎の木内さん宅まで行きました。双海史談会の副会長をしている木内さんは、「太平洋戦争と私」という近々発刊予定の刊行物の編集を担当していて、その校正原稿を届けるために訪ねたのです。JRの塩屋高架橋の下をくぐって山間の道を走り唐崎集落の中ほどにある木内さん宅へお邪魔しましたが、アポも取らないのに運よく在宅していて、縁側の涼しい風が吹き抜ける場所で色々な話に花を咲かせました。木内さんの家のすぐ近くに妹の家があるため立ち寄ろうと思いましたが、家の前の駐車場に車が見当たらないので、その後川沿いの道を下って国道まで出て下灘のくじらという店まで走りました。ここは妹の店なのですが、切手を売っているのではがき用の50円切手をとりあえず20枚買い、元来た道を引き返し、シーサイド公園で働く人と談笑した後、合田石油店でガソリンを給油して帰ってきました。

若松進一ブログ

 この単車は購入してもう20年以上経っているロートルで、ところどころ錆が出ていますがいたって丈夫で、まだ数年は持つだろうと思っています。単車に乗ると車に乗った時は感じられない様々な気づきがあります。風の吹き具合や、街の匂いを感じることができるのです。勿論様々な音も少ないながらヘルメット越しに聞こえてきます。そんな自然を満喫しながら長閑に走っていると、ついつい30キロの制限速度をオーバーして40キロ近くになりました。急に後に白バイがついているのがバックミラーで確認できました。白バイは私の単車についてしばらくの間走っていましたが、速度違反をしていなと思ったのかさっと抜いてスピードを上げて立ち去りました。「危ない危ない」と思いつつ走りましたが、この界隈はスピードを上げて走る車が多いため、白バイやパトカーも多く、それにスピード違反取締が頻繁に行われているのです。私の友人も先日スピード違反で切符を切られたと嘆いていましたが、法定速が一番安全と分っていてもついつい急ぐ時はスピードが出てしまうものなのです。

若松進一ブログ

 自宅に帰ってから久しぶりに単車を水洗いしました。長靴をはいてホースで水をかけ、雑巾で丹念に磨きました。鈍い光だった単車も磨けばそれなりに光るものです。まるで新品のようにきれいになりました。あいにくワックスは持ち合わせがなかったので、近々ホームセンターでワックスを買い求めきれいに手入れをしようと思っていますが、私が単車を洗っている姿を見て妻は「梅雨が明けるかもしれない」と皮肉を言われました。

 「お父さん単車を貸して」といって乗り回していた次男もスクーターみたいな単車を買ったので見向きもしなくなりました。この単車も年齢でいえば私と同じくらいかも知れず、いよいよ老いの坂道ですが、手入れをして少しでも長く乗りたいと思っています。

  「久方に 単車を洗い 乗り回す 風切り爽快 海辺の道を」

  「年齢は 私と同じ くらいかな? 赤錆ついて 単車老域」

  「白バイが 私の後ろ ついてくる おっと危ない スピード違反」

  「梅雨明けを しない空見て 妻が言う 皮肉も楽し 束の間晴れ間」

 

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shin-1さんの日記

○株価が下がっても株で儲けるうまい話

 「若松さんですか。いい商品があるのですが少しだけお話を聞いてください」と、どこでどう調べたのか縁もゆかりもない私に、相手は饒舌な話を電話の向こうで話し始めました。話を断る隙もないようなその話はどうやら株売買の話でした。本当は直ぐにでも電話を切りたかったのですが、愛媛県金融広報委員会の金融広報アドバイザーをしている私としては、願ってもないチャンスだと、まるで相手の話にのめりこむようなふりをして、株の売買は一度きりしかやったことがないのに初めてのような顔をして色々と尋ねてみました。

 「株式の信用取引は買って売るだけでなく、売って買うことだってできるんですよ」と饒舌な話はますますエスカレートしてきました。実際に株を持っていなくても、株の権利を売ったことにして後日買戻し、差額を精算仕組みがあるようで、株価が下がり続けている今でも利益が出るのだと強調されました。


 「たとえば10万円の株を1株売ったことにして、後日買い戻す取引をすれば8万円に下がった時に買い戻すと2万円も利益が出るのですから、これはもう止められません。株価が下がったと嘆く人は多いのですが、その人たちはこのシステムを知らない無知な人なのです」と心を揺さぶってきました。

 私はいろいろ話を聞いたその後に、「それはいい話ですね。知りませんでした」と驚きを見せ、「それじゃあ株がたとえば12万円に上がると2万円損ではないですか?」と少し突っ込めば、「その時はプロの私が早めに情報を入れてあげますから大丈夫です」とガードの強さを強調して見せました。

 いつだったか、金融広報委員会から送られてきた資料の中に似たような話が記載されていたのを読んだことがあるし、ある条件を満たせなかった場合、投じた資産をすべて薄菜うことになる「カバーワラント」という言葉も知っていたので、もうそろそろ種明かしをと思い、「実は私は金融広報アドバイザーなんですが、カバーワラントという言葉をご存知ですか」と問いかけると、「なんだ、専門家ですか。お人が悪い」と笑っていました。

 悪徳商法も金融商法も、私のような貧乏人の「もっと金を増やしたい」「お金持ちになりたい」という願望を持った人が引っかかることが多いようです。無理もありません。私たち貧乏人の最大の願望は命よりお金なのですから・・・・・(笑い)。でもすべからく「うまい話には必ずリスクが付きまとう」ということを肝に銘じなければならないのです。私の友人に株で大損をした人がいます。最後はそのことが起因したのか病気になって今もひっそりと生きていますが、私と同じような年代なのに私より老けて見えて正気が感じられないのです。奥さんも仕方がないと諦めているようですが、老い先のことを思うと不安だと述懐していました。

 そこへ行くと私の妻などは、私が先物取引や株式などに手を出さなかったため、大儲けはしませんでしたがまあ何とか将来への不安もなく生きれるのですから、いい主人を持ったと思ってもらわなければなりません。

 電話の相手は「株価のプロ」という言葉を盛んに使って私を信用させようとしました。「プロなら大丈夫」という安心感で私の心の中にどんどん入ってきましたが、「そんなに儲けるのだったら、あなたが投資したらどうですか」と

問いかけると、「私たちは株のプロなので法律でできないことになっています」と、インサイダーなどという言葉を持ち出してお茶を濁し電話を切りました。


  「金欲しい 人に見えるか 俺のこと 電話でうまい 儲け話を」

  「株式で そんなに儲ける 話なら あなたがしたら それはできない?」

  「いつの世も お金は欲しい 人ばかり 失敗話 落語のネタに」

  「騙された ふりして電話 聞き入りて お陰随分 知識習得」

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