shin-1さんの日記

○久しぶりののんびり昼寝

 毎日忙しく暮らしている私にとって、ささやかな願望は人間牧場で背もたれ椅子に座って、本を読みながら昼寝をすることです。しかし残念ながらそんな余裕はなく、最近の人間牧場は来客が多くて昼寝どころか千客万来の人の世話に明け暮れているのです。今晩は人間牧場で限界集落の勉強会、週末の土日は埼玉県北本市から泊り込みの旧友がやって来るのです。私はその都度極力ありのままの生き様を見せようとするのですが、妻にとっては夫に恥をかかせるわけにもいかないと、それなりの接待をしてくれるのです。有り難いことですが人間牧場を作る時「私をこれ以上巻き込まないで」といった妻の言葉が耳に残っているのです。

 妻は私が21世紀えひめニューフロンティアグループというボランティアグループを立ち上げた時から献身的に支援をしてくれました。無人島キャンプの折は留守本部、10年で40回の塾を開いた時は夜の懇親会の料理から朝食などと、下支えをしてくれました。また私が青年のために自宅横に造った私設公民館煙会所に来る人を泊めたりもてなしたりと、これも心のこもった接待をしてくれました。もうそろそろ限界と思っていた矢先の人間牧場建設に伴うお世話に対する危惧への発言だったに違いないのです。

 私はその言葉を重く受け止め、極力妻の力に頼らないよう努力しようと心に誓いました。そして建設資金や運営資金は自分で稼ぎ、迷惑をかけないようこの3年間努力してきました。また来客時もこれまでのような飲み食いを極力控え、環境にも配慮してゴミさえも持ち帰りするよう自立・自律しているつもりなのです。

 しかし、どうしても私では出来ないことがいっぱいあって、例えば地元の人を招待することや、縁の深い恩人には妻の力が必要なのです。妻もそれを承知していて今晩のビールのつまみやビールの手配、週末の料理や朝食など、私が恥をかかない程度に手配をしてくれているようです。

 さて今日は昼まで家の周りの草刈りをしました。今年に入って3度目の草刈りなのでそんなに伸びていないのですが、それでも梅雨も上がったので親父の庭木剪定に併せて草を刈りました。人間牧場用の草刈機を先日取って帰っていたので、家の裏は見る見るうちに綺麗になって、昼に帰った妻が、「まあお父さん綺麗になったね」と褒めてくれました。作業囚虜後私はシャワーを浴びて昼食を食べ、居間で寝そべっていると、ついついウトウトして、テレビを見ながら1時間余り昼寝をしてしまったのです。気がつくと午後2時前でした。わが家は少し高台にあるため、昼間は窓を開けていると心地よい風が表から裏へと吹き抜けます。知らない間に妻は私の上にタオルケットをかけて仕事に出かけていました。サンデー毎日といいながら昼寝をむさぼるのは久々だったので、何だか身体がリフレッシュして軽くなったような気がしました。

 やわら起き上がって書斎へ行くと、窓の外では既に親父が庭木をいじっていました。私も親父の血を受け継いだのか、親父のような働き者だと自負し妻も「あなたは働き過ぎだ」とよくいわれますが、それでもまだ親父には叶いません。若い頃漁師で鍛えた頑丈な親父の体力には口こそ勝っても負けるのです。

 今年も暑い夏がやって来ました。私の人生にとって64回目の夏です。身体は胆のう手術によって13キロも痩せたころの体重とそれ程変わりませんが、人間牧場の草刈りなど野外での活動が多く顔も日焼けして随分逞しくなって野人と呼ぶに房わし感じがして、会う人毎に「若松さん、元気になったね」と褒め言葉をいただいています。麦藁帽子や地下足袋が似合うカントリーボーイになったと、鏡を見ながら思う今日この頃です。

 誰はばかることなく「昼寝が出来ることは素晴らしいことです。

  「うとうとと 昼寝が出来る 幸せを かみ締めながら 今日の幸せ」

  「巻き込んじゃ 嫌だと妻が いう言葉 しみじみ思い 自律自立で」

  「あなた恥 私の恥じよと 気配りを 何かにつけて 妻はせっせと」

  「おいどうだ 俺は昼寝の 身分だと 自慢したいが 後輩昼寝」 


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shin-1さんの日記

○提案型共同事業促進モデル事業は凄いです

 昨日は「愛と心のネットワークづくり関連事業」である、「提案型共同事業促進モデル事業」の二次選考会があり、選考委員に選任されていることもあって出かけました。最近は提案型補助金や助成金が大流行で県も市町もそれぞれ目的に沿った事業を創設していますが、その審査や選考会は事業を考えた行政と、事業を採択されようとする個人や団体、それに提案を審査したり選考する人たちの思いが微妙に絡み、想像以上に緊張しながら審査選考に当りました。

 審査をするに当っては審査員の共通認識が必要で、課題の認識、課題解決の手法、協働による相乗効果、事業の効果、費用の妥当性、実現性、実施能力などなどを採点するのですが私のような凡人には中々判断しづらいほど微細なチェックが求められ、厳しい審査のプロセスを垣間見ました。あらかじめ公募に応募していたものの中から第一次審査でふるい落とされ、さらにそれらの中から選ぶのですから責任は重大です。

 まずNPO登録された団体がそれぞれ7分のプレゼンテーションを行います。その説明に対して委員6人が質疑応答をするのですが、昨日は二次審査に残った11団体の話しを興味を持って聞かせてもらいました。

 団体説明は途中休憩を挟んだものの11団体ですから3時間20分にも及ぶ長丁場です。その後今回の事業の特徴である担当課の意見聴取を1時間に渡って聞きました。そして審査会を経るという何とも凄い厳格さです。

 私は提案型事業に応募してプレゼンテーションした経験はないのですが、審査は毎年のように何度も立ち合っています。書類審査もさることながら提案型事業はプレゼンテーション能力が大きくものをいいます。前述したような採点基準で採点するのですが、決められた8分の時間を使ってどれだけ要領よく発表が出来るか、まさにプレゼンテーション能力が必要です。タイムキーパーが一分前に予鈴を鳴らし、予定の時間が終了すると終了鈴が鳴らされるのですが、練習をして来たであろう時間は、パソコンのスライドショーに翻弄され、あっという間に終わってしまうのです。さらにその緊張から解きほぐされる間もなく審査員から矢継ぎ早な、ある意味意地の悪い質問が浴びせられるのですからたまったものではありません。

 プレゼンテーションは落ち着いて分りやすく、自分の団体の簡単な紹介、事業の必要性と目的、期待できる効果と波及などを話さなければなりませんが、概して発表と書類やスライドとのコンビネーションが悪く、主張が伝わりにくい感じがしました。

 若し私がプレゼンテーションするのであれば、11団体の中で選んで欲しい一番アピールする個性は何かを鮮明にすることを考えます。この日ある団体はバイオリンとビオラの違いを表現するために助っ人に演奏までさせて審査員に聴かせました。一目瞭然でした。

 提案団体はいずれも県下各地で活動をしている立派な団体だし、プレゼンテーションに立ち会った人たちの中にはそれぞれ馴染みの人もいましたが、審査の公平を期すため私心を捨てて審査に望みました。結果は審査員の点数を重んじた合議によって決まり、やがて一定の手続きを経て知事さんに報告され、これまた一定の手続きを踏んでそれぞれの団体に結果通知されることでしょう。

 団体の活動に順番などありませんが、審査がある以上順番をつけなければなりません。採択された団体は助成金を使って県民の納得いく成果を上げねばなりません。残念ながら選に漏れたところは平常心で活動を続け、次の出番を待たなければなりません。団体活動は資金が全てではないけれど、資金がものをいう社会です。特にNPOにとって助成があるなしは天国と地獄ほどの違いで、選に漏れた団体のことを思うと、暑い夏は余計身に堪えるようです。

  「選ぶ人 選ばれる人 入り乱れ ホットな論議 冷静審査」

  「口下手や 饒舌話す 人ありて 話聞き入り 我に帰りぬ」

  「久しぶり 四時間半も 会議する 少し疲れて わが家を目指す」

  「一連の 事務の足跡 見る度に ご苦労さんと 思わず感謝」 

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