shin-1さんの日記

○梅畑を買うことにしました

 人間牧場の周辺は果樹産地らしく農家の方々が伊予柑や温州みかんを植え丹精込めて作っていますが、最近は高齢化であちらこちらに放任園が目立ってきました。ひと頃は伐採した後に杉や桧を植える人もいましたが、木材不況のあおりか今は殆ど荒らしたままなのです。人間牧場の直ぐ下に梅の植わった畑があります。ご主人が若くして亡くなったためこの畑も荒れ気味で、年に一度梅の収穫のときに来るぐらいで殆ど地主さんの顔も見ることがなかったのですが、先日顔を合わせて雑談していたら、売ってもよいとのことでした。私は農地は持っていますが農業者ではないし、5反以上の農地を持っていないので買えないそうですが、もう少し足せば買えるとのことなので、思い切って譲ってもらう事にしました。

 梅の木が10本、栗の木が一本、しきみの木3本、お茶の木2本に土地が800㎡余りなので、金額が幾らになるか双方とも想像が付きません。評価額でといわれてもこれまた安過ぎて話にならないので、結局は私の言い値で決まりましたが農地なので登記はまだ先のこと、とりあえずお金を払い、小作をすることにな

りました。これがその梅畑の全景です。

 眼下に下灘の漁港が一望できる水平線の家と同じロケーションを楽しむことが出来るのです。既に10本の梅の木はこの春隣の畑ながら梅の花と香りをご相伴させてもらいましたし、その花が沢山の実をつけています。今年の6月はこの実で梅酒を作りたいものです。

 今日の人間牧場の作業はわが家の家庭菜園で残った枝豆ととうもろこしの種を蒔くための畑の草取り菜のですが、今年の冬に丁寧に草の根をや木の根を取り除いた畑にハコベがいっぱい広がっていました。はこべは別名ひよこ草ともいう柔らかい春の雑草です。これを取り除くのに半日もかかってしまいましたが、やっとの思い出完了し、折から降り出した小雨の中を播種しました。低気圧の接近でやまぜ(南西の風)も強くなって、梅の木に覆いかぶさった雑木が梅の実を落としそうなので、急遽はしごをかけてチエンソーを取り出し、登って枝を切り落としました。雨風ともに強くなったので作業を断念し荷物をまとめて5時に下山しました。それでも今日は早朝より弁当を持って出かけていましたので随分仕事がはかどり、人間牧場の草刈も全て完了しました。

 今年のゴールデンウィークは明日一日を残すのみとなりましたが、実に充実した日々でした。そのことを妻に話すと、「自分のやりたいことをやっているのだから満足でしょうね」と少し水を掛けられました。それもそのはず妻は帯状疱疹に悩まされ、今日も明日も午前中仕事なのですから分るような気もします。慰めの気持ちもあって昨日の結婚記念日に出来なかったプレゼントを、なけなしの懐財布をはたいてしました。妻の喜びは半分半分といったところでしょうか。いつも思うのですが結婚記念日は二人の記念日なのに何故に私が妻にプレゼントするのでしょう。要求する妻と、要求に応える私の関係は、もう今年で終わりにしたいものです。でも「世話をかけているという思いが大事」と妻は来年もあてにすることでしょう。まあいいか。

  「厳寒に 咲いた梅の木 実をつけて 間もなく収穫 梅干梅酒」

  「連休は 晴れのち曇 少し雨 お陰で仕事 はかどりました」

  「蒔いた種 この雨吸って 芽吹くはず 実のなる頃を 思い出しつつ」

  「ただ一人 ただ黙々と 鍬振るい 時おり背筋 伸ばし沖見ゆ」

  

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shin-1さんの日記

○自生のフキ

 人間牧場の周りはやはり人の手が入るとすっかり綺麗になって、人が来て案内しても何とか原風景を邪魔しないで楽しめるまでにこぎつけました。しかしもっと大変はこの美しさを保つことだろうと思っています。しかし妻も息子もこのことには否定的で、特に妻などは人間牧場の自慢をして友人をつれては来るるけど「お父さん私を巻き込まないで」何て釘を刺されています。それもそのはず今まで散々巻き込んで、無人島キャンプなどの最初は留守本部長などを押し付けたりしたこともあったのですから仕方のないことと諦めています。また長男も人間牧場に深くは関わってはいますが、草刈などの維持管理はこれまた期待できない状態なのです。でもいいんです私自身の力で出来る年齢の間はとにかく頑張りたいと思っています。

 人間牧場のみかんの木が自然枯死して久のですが、悪いことばかりではなく隣の畑の山フキがわが家の畑に入り込んで増え、今ではかなり沢山増えています。一昨日苦汁菜と一緒に引き抜いてきて、昨日丁寧に皮をむき茹でて冷水でさらし佃煮に仕上げました。製法はブログで紹介した苦汁菜のレシピと同じなのですが、これがまたお茶漬けの供に最高で、かなりの量だったので妻は子袋に入れて冷凍保存食にしてしまいました。苦渋菜といい山フキといい苦味のある食べ物は何処か野趣に富んでいいものです。

 草刈はだいたい7割程度終わって、あとは旧道周辺の赤道くらいになったのですが、山フキの自生地は草を刈らずに残そうと思っています。でも雑草と混在では可愛そうなので山フキ周辺は狭いので手刈りをしようかと思っています。

 山フキは大きな葉っぱを広げまるで植物が傘を差しているような雰囲気です。子どもの頃急に降り出した雨をよけようと山フキの大きなのを撰んで傘にして家へ帰ったり、大変汚い話ですが野糞の時いは紙の代役にも使いましたし、葉っぱを親指と人差し指の間に入れて指で手の穴に差し込み上からその空間を叩くとポンという音がして、遊び道具に使ったものでした。子どもの頃は遊びが自然の中にいっぱいあって、フキの思い出もこのようにいっぱいあるのです。そうそうフキの葉っぱは上戸のように丸くして枝木で止めれば野イチゴの収穫用の容器にも早代わりしましたし、母はこの葉っぱを自家製味噌の上に乗せると虫が来ないといって使っていました。人間牧場の周辺には野イチゴが白い花をいっぱいつけています。田植えが始まる頃には赤く熟れるでしょうから今年は収穫し生食用とホワイトリカーに漬け込んで野イチゴ酒を造りたいと密かに考えています。苦汁菜の佃煮が第1号なら山フキの佃煮は第2号、野イチゴ酒はさしずめ第3号といったところでしょうが、人間牧場のバリエーションもどんどん増やしたいと思っています。

 今日はこれから弁当を持って人間牧場へ種まきに出かけます。昨日自宅の菜園に蒔いたスイートコーンと枝豆の種が残っているので鳩に食べられないような工夫をして芽だしまで何とか漕ぎ着けたいものです。

 昨日親父から「鳩対策はテグスに限る」と教わりました。種を蒔いた上へテグスを張ると鳩は近づかないというアイディアです。さあ私と鳩の知恵比べ、どっちが上でしょうか。楽しみです。

  「山フキの 苦き香りが 食欲を そそるお茶漬け 俺も歳だな」

  「山フキの 葉っぱに摘みし 野イチゴを 美味い美味いと 食った思い出」

  「もよおして あわててフキの 野糞かな 時折踏みて 顔を歪める」

  「山フキの 葉っぱ叩いて 音を出し 遊んだ昔 友がら思う」

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