人間牧場

〇子ども体験塾こぼれ話(その3の②)

 人間牧場から池久保地蔵尊までは500~600mの山坂道です。昼食を済ませて満腹の子どもたちは、コミセンから運んで来た石を持って地蔵尊まで歩きました。この日は芸予・防予の島々が手に取るように見える雲ひとつない、絶好の五月晴れでした。地蔵尊の広場に集合した子どもたちは、2班に別れ向き合いました。

 肥後の国の城主にまつわる昔話を子どもたちに聞かせたあと、持って来た石を35人の子どもたちやスタッフが、「よいしょ、よいしょ」と掛け声をかけながら、地蔵尊本堂の周りを手繰りしました。子どもたちも最初は要領がつかめませんでしたが、そのうちゲーム感覚で次々に石を手繰りして、藤棚の下へ置き手を合わせて奉納のお祈りをしました。

 僅か小さな40個ほどの石ですが、池久保自治公民館長さんに連絡し、子どもたちがやった平成の手繰り石の物語を伝え、本堂の周りの石垣に乗せて欲しいと頼みたいと思っています。池久保地蔵尊には沖合いに浮かぶ青島から伝わったと言われている盆踊りが今も8月の例祭に行なわれています。古きよきふるさとの文化にちょっぴりだけ触れたことも、大きな意義があったようです。

  「1時間 かけて運んだ 石使い 昔ながらの 手繰り体験」

  「地蔵尊 小さな本堂 絵馬がある ふるさとの良さ 大事にしたい」

  「わが孫は 一番大きい 石運び 得意満面 一生忘れず」

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“人間牧場” への1件の返信

  1. コミセンから運んだとはやっぱり子供は元気です。私も歩きましたが、石のような重いものは持ってませんでした。下見に歩いた時も夕方だったので、帰りは必死でした。暗くなったら地元の者で無いから一本道でないから迷ってしまいます。でも私は年を食っているだけあって上り下がり見るものに1つ1つ観察しながらでした。若かった頃でしたら無意識で上り下がりしたでしょうね。だから考えが空っぽ状態です。

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