人間牧場

〇竹と偽竹

 これまで家庭菜園の垣には、裏山に入って切り出した竹を使っていましたが、通称ニガ竹と呼んでいる細い竹を毎年大量に切るのは、少ししんどくなってきたので、100円ショップで2mほどの竹とそっくりで丈夫な偽竹を購入すれば、毎年ストックして楽をすると考え、昨年から20本ずつ買い揃え始めました。

1本100円の偽竹
本物の竹で作ったツルインゲンの垣

 昨年購入した20本に加え、今年も既に40本購入してトマトの垣に、材質が何でできているかも分らないまま軽くて便利なゆえ、何の疑いもなく使っていますが、先日友人のfacebook書き込みに、「偽竹は化学製品なので使わない方が良い」とか、「竹が蔓延って里山を荒らすので、竹をもっと活用したらどうか」と提案めいた意見が載っていて、考えさせられました。

 それまで竹製品が主流だった籠類は、安くて軽いプラスチック製品が出回るようになって、殆ど姿を消しました。土壁になくてはならなかった竹も、殆ど使わなくなり、竹の需要の減少と共に里山は、勢力拡大して放置された竹に覆われて、大きな社会問題ともなっているのです。

 竹を使った方がいいことは理屈で分ってはいますが、さて自分のこととなると、頭を抱えてしまうのです。そんなこともあって、ツルインゲン豆の垣を作る時期になったので、昨日は裏山に入りニガ竹を20本ばかり切り、ツルが延び始めたインゲン豆の垣を作りました。いい塩梅にできましたが、この竹の寿命はせいぜい1~2年です。さて来年はどうしましょうか?。

  「菜園の 野菜の垣に 竹ならぬ 偽竹使う 便利だけれど」

  「一本が 僅か百円 竹を切る 手間暇よりも 得策だけど」

  「日本の 里山竹に 覆われて 藪から棒も 出ない状況」

  「揺れ動く 心のままに とりあえず ツルインゲンに 竹垣作る」 

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