人間牧場

〇天災は忘れた頃にやって来る

 超大型の台風24号(935ヘクトパスカル)が九州の西を北上し、本土上陸を覗っているようです。わが家でも台風の接近に備えようと昨日は、夏の間洗濯干し場に置いていたカヌーを、倉庫にしまう作業をしました。若い頃はカヌーを一人でトラックに積み込み、海岸を一人で海まで運ぶ馬力がありましたが、流石にこの歳になると、気力と体力が一致せず、妻に倉庫の近くまで運んでもらったものの、そこから先は自分ひとりで狭い倉庫に収めようと頑張りました。残念ながら微妙に違う舳先と艫(とも)を逆にしたようでどうしても入らず、結局一からやり直しを強いられ、台風の影響で気温が高かったため大汗をかいてしまいましたが、何とか元の場所に収納しホッとしています。

 わが家は海の目と鼻の先にあって、家業が漁業だったため、台風が近づくと漁船を伊予港まで避難させていました。当時の豊田漁港は今の港の10分の1程度の粗末な規模だったため、多数の漁船がひしめいていて、台風による被害が心配だったのです。避難した港では猟師さんが呑み屋に繰り出したり、パチンコに出かけたり、避難とは名ばかりの戯言が行なわれ、台風を一種の骨休めと思っていたようでした。
 それでも台風が過ぎると先を争うよう我先に余波の高い海に出て、漁をして帰るという逞しさもありましたが、昔の台風情報は今ほど発達していなかったため、右往左往していました。今ではその豊田漁港も立派に整備され、避難することもなく台風の過ぎるのを待てるのです。

 かつて台風銀座と呼ばれた九州や四国も、温暖化の影響でしょうか、最近は台風が関東地方を覗うようになったため、今年も殆ど台風の影響を受けずにすみました。また四国の中でも私たちの町は瀬戸内海に面しているため、四国山脈が南の風を遮り、雨による地すべりの被害さえなければ、比較敵台風雨の影響を受けにくい場所にあることも幸いです。
 天災は忘れて頃にやって来るものです。二度も裏山が崩れ大きな被害に遭ったわが家ゆえ、しっかりと備えをしようと、昨日は風で飛びそうなものを片付け、排水溝の点検をしてマスの中の土砂を取り除いたり溝さらえをしました。「さあいつでもやって来い」と力瘤を入れていますが、願わくば何事もなく通り過ぎて欲しいものです。

  「天災で 二度も痛い目 遭っている 故に備えを 万全にして」

  「夏終わる 倉庫にカヌー 一人入れ 大汗かいて 何とか無事に」

  「台風が 本土覗う 朝向かえ テレビ予報を 食い入るように」

  「今朝の外 嵐の前の 静かさか 長閑に烏 カーカー鳴いて」

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