人間牧場

〇今日は散髪に行きました

 私はどちらかというと、頭は丸刈りなショートカットのため、大体1ヶ月に一回程度馴染みの理髪店へ散髪をしに出かけます。もうこの歳ですからそんなに小まめにやらなくても、人に迷惑をかける訳でもないので、たいがいでいいと自分では思うのですが、まだこの歳になっても講演等に出かける機会が多いので、相手に不快な思いをさせないように、せめて散髪くらいはした方がいいと、妻が勧めてくれるものですから、それもそうだと自分自身が納得して出かけるのです。
 今日は朝一番に散髪に行こうと昨夜から決めていたので、田舎の散髪屋は朝から混んでいないだろうと鷹を食って、いつもの通り予約もなしに午前8時30分に理髪店に入りました。この店のお客になったのはアメリカから帰った明くる年の昭和52年ですから、もうかれこれ35年になりますが、大将の髪が薄くなったり、奥さんが少し歳をとったくらいで、店の設えも散髪の仕方もまったく変わっていないのです。

 

散髪して男前を上げた私の似顔

 奥さんに促されて3席の真ん中へ座ると、切った髪の毛が付着しないようマントのようなカバーがかけられ、髪をぬれタオルで拭き、直ぐに大将にバトンタッチして、頭の下半分を電気バリカンで切り落とし、その後はハサミと櫛で刈って行くのです。椅子の前の大きな鏡に写る、自分の姿が変容していく姿を眺めながら、大将と世間話をするのですが、いつものことながら日ごろの疲れが出るのか、ついウトウトしてしまうのです。
 やがて頭を刈り終わると奥さんが髪の毛を払い落として片付け、マントを取って顔剃りに入りました。自分の妻でもこんなに頭や顔を撫でたりさすったりしてくれないのに、奥さんはしっかりとケアーしてくれるのです。洗髪を終えドライヤーで髪を乾かし、香料を振りかけて一丁上がり、50分で3400円の散髪料を支払い、お礼を言って理髪店を出ました。

 昼に家に帰った妻は、私の凛々しい姿に目を細めて、「お父さん、男前が上がったね。これで松山でも東京でも、何処へでも行けるね」と冷やかされました。最近は伊予市街の理髪店の中には1100円という超格安のお店もあるようで、知人は「年金暮らしなので格安の散髪屋に替えた」などと自慢をしていますが、その癖呑みに行ったりゴルフに行ったりしているのです。
 私は少々高くても散髪屋を替えるつもりはありません。散髪屋は地域の情報源といわれるように、様々なことを教えてくれるのです。それらの話題に対する対価だと思うと安いものなのです。さて男前が上がったところで、明日は隣町のお寺さんへお話を頼まれているので出かけます。お寺から講演の依頼がある度に、妻は「説教が仕事のお坊さんの前で何を話すの?」と不思議がられますが、話す私でさえ不思議なのですから、妻が不思議がっても不思議ではないのです。

  「散髪屋 月に一度の 散財で 男前上げ 鼻を高々」

  「散髪を すると頭が 軽くなる 僅かな重さ だのに不思議だ」

  「今頃は 安く散髪 する店も 出来たが俺は 義理があるので」

  「明日お寺 もしも衣を 着たならば 坊さんですか? 訪ねられそう」

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