人間牧場

○大爆笑のクルクル寿司

 息子家族と一つ屋根の下で同居を始めたわが家には、三つの台所があります。一つは今住んでいる家を新築した時から、私たち家族が使ってきた台所です。二つ目は亡くなった祖母が、元気な頃使っていた台所です。三つ目は棟の違う隠居の親父が使っている台所です。それぞれの台所に、それぞれの思い出があるのですが、息子家族が同居をするという話が持ち上がった一昨年の今頃、家族会議が開かれ、大家族の寄り添いとプライバシーについて話し合いました。親父の隠居はそのまま手つかずで使い続けていますが、息子家族4人が二階の4部屋と、私たちが使っていた台所を明け渡してリフォームすること、私たちが使っていない祖母の使っていた台所を、リフォームして使うこと、一階と二階のトイレをリフォームすること、私の書斎を明け渡して台所にすること、私の書斎は使っていない応接間へ移動することなどでした。

 設計は設計事務所に勤める息子が担当し、工事の費用見積もりを事前に出して、オーナーである私たち夫婦の許可を得て工事をすることとして、早速その年の暮れからリフォーム工事に取り掛かりました。家の改造はこんなに金がかかるのかと妻を驚かせるほどで、息子と妻の険悪なバトルも何回かありましたが、まあ何とか折り合いをつけて完成し、昨年の5月に待望の同居生活が始まりました。
以来1年4ヶ月が過ぎましたが、今では家族会議で話し合った以上の成果があって、私たちも息子家族もそれなりに満足した暮らしを営んでいて、嫁と姑の人間関係を気にしていた私としては、ホッと胸を撫で下ろしているところです。

 私の暮らしの中で嫁と孫の存在はとても大きいものがあります。嫁は笑顔よく対応してくれ、孫も私たち夫婦にとっては生きる希望のような存在となり、同居して良かったとしみじみ思っています。
 嫁は息子が設計した、少しデラックス過ぎると思えるライニングルームを自分の城だと思って、色々な料理に挑戦し、毎日のように私たちのところへ、まるでご近所さんのように様々なものを届け、妻も呼応して届けているのです。昨晩は嫁の作った熱々の餃子が皿一杯届き、これが同居の特典とばかりに私たちも美味しくいただきました。

 

自宅のダイニングでクルクル寿司

 2~3日前の土曜日、外出先から息子達が握り寿司を土産に持ち帰りました。私たちもお裾分けをいただきましたが、息子たち家族は自分たちのダイニングで、何とクルクル寿司を始めていました。孫たちがどこかで貰ってきたアンパンマンのおもちゃ回転寿司道具の上にお皿を乗せ、食べたい寿司を乗せてクルクル回しながら楽しんでいました。孫二人は何処で覚えたのか、「いらっしゃい、いらっしゃい、何にいたしましょうか」などと、可愛いエプロンをしてもらって店員さんになったり、お客になったりして遊びながら食べていました。私たち夫婦も招かれてダイニングルームへ行きましたが、もう大爆笑でした。笑顔の家庭はいいものです。孫の鳴き声や笑い声が聞こえるとこちらまで元気になります。

 そんなわが家にも少し変化が見え始めています。同居以来家にいた嫁が、先月から嫁の実家の喫茶店で働き始めたのです。働くといっても午前10時過ぎに家を出て、午後4時には帰ってくる程度の働きですが、それでも嫁にとっては仕事と子育ての両立ですから大変なようです。近所の歯科医院にパートで勤めている今年66歳の妻も、そろそろリタイアしようと相談しています。嫁は家、姑は外だった構図が崩れそうなのです。また今は元気な9月1日で94歳となる親父の健康や、そろそろ本当のリタイアとなるであろうセミリタイアの私も、家にいる時間が長くなります。老域を迎えた3人と、息子家族との有り様も気にしなければならないようです。

  「孫たちと 笑いを誘う ダイニング 寿司をクルクル 回して食べる」

  「同居孫 朝から泣いたり 笑ったり これもパワーと 受け止め暮らす」

  「嫁も外 姑も外 俺も外 孫も息子も みんな外外」

  「留守番は 93歳 親父だけ 間もなく俺たち 仲間になりて」

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