人間牧場

投稿者: | 2012年8月7日

○三度四度、いやいや五度六度かも

 「今日も暑いなあ」と思いながら昨日の朝、残りの草を刈るため人間牧場へ向かいました。前々日は芋畑までを綺麗に刈っていましたが、昨日は芋畑から下がまだそっくり残っていて、馬力をかけなければ一日で終らない広さなのです。ガソリンを満タンにした草刈機を持って芋畑へ降りると、網で囲った芋畑の中が何やら可笑しいのです。本来ならこの時期は芋のつると草に覆われて見えるはずのない赤土地面があちらこちらに見え隠れしていました。「今年もやられた!」と一瞬思い、私の顔から血の気が引いていくのが感じられました。
 草刈りどころではないと思って網囲いの中へ入ってみると、イノシシが掘ったと思われる無残な痕跡が多数ありました。早速役場に電話して居合わせた宮栄公民館長にその旨を伝えました。担当の赤石主事さんは愛媛大学で始まっている社会教育主事講習に出かけて留守なので、宮栄館長さんが昼過ぎ応援に駆けつけ、残ったサツマイモを食われないようにガードしようという話になりました。

 

波型トタンで囲いをする宮栄課長さんと久保さん

 私は宮栄館長さんが来るまで傷心の面持ちで草を刈りました。気分の乗らない草刈りは中々前へ進まないものです。草刈機の刃が少し切れにくくなっていることもあって、またつる草が草刈り機の刃に絡まって、時々中断せざるを得なくなりました。それでも宮栄館長さんが来るまでに周辺を綺麗にしておこうと、汗だくで草を刈りました。
 午後の約束だった宮栄館長さんが久保さんと二人で、11時過ぎ波型トタンを積んでやって来ました。宮栄館長さんは日尾野というイノシシやハクビシンなど有害鳥獣被害激戦区の集落に住んでいて、度々被害にあってその対応は馴れたもので、被害の状況を見て、「これはイノシシではなくハクビシンだ」と診断しました。そしてハクビシンが入ったと思われる場所に波型トタンを立てたりしながら、応急対策を講じてくれました。その対応の早さに目を見張りました。この対応で残りのサツマイモが助かることを祈っています。

 サツマイモを食べられたのはこれまで二度や三度ではありません。指折り数えてみましたが、時には全滅する等よく分からない程やられているのです。その度に悔しい思いをし、リベンジを誓うのですが、目に見えない相手の奇襲攻撃や夜襲攻撃の前には人間の智恵等勝る訳がなく、ただただ諦めるしかないのです。
 宮栄館長さんたちが帰った後も、草刈り作業を昼食弁当を食べた後も午後4時頃まで続け、熱中症にならぬようにと、妻の入れてくれていた麦茶が底をつきかけたので、ひとまず二日間の草刈り作業を終えました。雨の降り具合にもよりますが、これでひとまず18日のよもよも研修と、26日の愛大学び直し授業にやって来る人たちに悪評を叩かれることもなくなりました。
 苗床のカブト虫捕獲防虫ネットを外して片付けたり、千本桜の森づくり事業で植え、3年目を迎えて順調に育っている枝垂桜の梢に、竹竿で誘引したりの細々な作業をして山を下りました。自宅へ帰り汗を流すため風呂場でシャワーを浴びました。鏡に映った自分の顔は、麦藁帽子を被って作業していますがすっかり日焼けし、このところの肉体労働で少し筋肉がついて逞しくなったような感じがしました。

  「芋畑 今年も鳥獣 荒されて 心痛んで 悔しさ増える」

  「イノシシか いやいやこれは ハクビシン 慣れた手つきで トタン張る人」

  「芋畑 周囲に案山子 立ってるが 役にも立たず ただ呆然と」

  「鳥獣は 夜襲と奇襲 得意にて 勝てるはずない 負けてばかりで」