人間牧場

○モニターツアーのお接待

 前の晩、潮風ふれあいの館に宿泊していたモニターツアーの一行が、伊予市役所双海支所の冨田さんや松本さんに連れられて、翠小学校まで4キロ余りをウオーキングするというので、前日私の落伍を聞いてもらい、夜なべ談義で交流していたこともあって、ウオーキングの途中にわが家があるので、休憩のつもりでわが家へ立ち寄ってはどうかと、お節介ながらお接待の話を持ちかけたところ、快く引き受けてもらい一行がわが家へやって来ました。今回のモニターツアーの一行の中には、三つ子の赤ちゃんを連れた夫婦がいて、外国人の奥さんと日本人のご主人は3人乗りの乳母車を押して一足先にやって来ました。
 運よくわが家の内孫二人も自宅にいたので、三つ子を見て大はしゃぎでした。誕生を過ぎた三つ子の赤ちゃんは三人とも、まるで人形のような姿をしていて愛嬌たっぷりでした。わが家には年中人が訪ねて来ますが、三つ子の赤ちゃんは今回が初めてのようなので、記念に写真を撮らせていただきました。

  わが家には海の資料館「海舟館」と私設公民館「煙会所」、それに夕日の見える「夕観所」がありますが、昨日は時間が余りないので温かいお茶も出さず、「夕観所」でポンカンとお菓子のお接待をさせてもらいました。わが家の入り口にはお地蔵さんをお祭りしていて、毎月21日を縁日と決めて妻が作る赤飯のお接待を、もう30年近くも続けているのです。縁日の日はお地蔵さんの祠にシキビを活け、親父は10本近くの奉納された縁日用幟を立てます。妻は前日の夜用意した小豆と米を大きな業務用のガス炊飯器で赤飯に炊き上げ、透明のタッパに注ぎ分けて親類縁者に配るのです。お陰様で家族一同、特に若い頃ガンの大病を患った親父も、93歳の今日まで守っていただいて長生きしているのです。モニターツアーの一行は案内人として同行した、上田稔さんのレクチャーを聞きながらポンカンを食べ、お菓子をポケットに入れそそくさと引き上げて行きました。

夕観所でポンカンとお菓子のお接待

 四国は遍路の国といわれ、もう間もなく春になると同行二人と書かれた金剛杖とすげ傘、それに白い衣を来てお遍路さんが巡礼して歩きます。昔は歩くことしか手段がなかったので、140キロにも及ぶ巡礼の道をただひたすら歩いたようです。そんな遠出が出来ない人のために地四国やミニ四国というご当地四国が各地にありますが、残念ながら私たちの町では大久保八十八ヵ所も上灘八十八ヵ所廃れています。でも公民館の宮栄館長さんや赤石主事さんの努力によってその所在が明らかになり、今月20日にはその全てを歩いてみようと計画しているのです。
 モニターツアーを本物のツアーとして定着させるには、こうした生活文化的価値や、心のこもったお接待的なおもてなしも必要ではないかと密かに思っています。今回ははふって沸いたような思い付きのお接待となってしまいましたが、ツアーの醍醐味はご馳走を食べることでも風光明媚な場所でもなく、シイタケの菌打ち作業や魚をさばくこと、蒟蒻や豆腐を作ること、お地蔵さんに手を合わせること、お接待を受けることなどなど、日々の暮らしそのものが地域資源だということを確認したようでした。

  「道すがら 立ち寄る先の お接待 何もないけど 厚い心で」

  「わが家に 初めて三つ子 やって来た 愛嬌振りまき 孫も喜ぶ」

  「四国には 弘法大師の お導き 同行二人 いつも一緒に」

  「暮らしこそ 地域資源と 考えりゃ 何もない町 何でもありて」

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